Chevron Phillips Chemical は12月24日、テキサス州のメキシコ湾岸で大規模エタンクラッカーと誘導品設備を建設する計画のFSが完了したと発表した。
同社は本年3月に、シェールガス開発で得られる有利な原料を利用する計画のFS実施を進めることを発表していた。
テキサス州BaytownのCedar Bayou工場が新しいエチレンプラントの建設場所となる。年産150万トンのエタンクラッカーで、Shaw Energy and Chemicals の技術を使用する。設計契約を締結している。
更に自社技術を使用して2基のポリエチレンプラントを建設する。能力はそれぞれ年産50万トン、合計100万トンで、Cedar Bayou工場か、テキサス州Old Ocean市のSweeny facility工場の近くかに建設される。最終建設場所は2012年第1四半期に決める。
温室効果ガスや排気などの環境関連の申請は年内に行う。
本計画の完成時期は2017年となっている。
Chevron Phillipsでは、シェールガスが米国の化学業界に与える有利な立場を活用していきたいとしている。
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Chevron Phillips Chemical は2000年にPhillip Petroleum のオレフィン、ポリマー、芳香族事業とChevronの同事業と統合し、50/50のJVとして設立された。
(Phillips Petroleumの本体は2002年にConocoと合併し、ConocoPhillipsとなっている。)
Chevron Phillips Chemical はサウジのSaudi Industrial Investment Group との50/50JVを3つ持っている。
Chevron Phillips Chemicalは12月7日、Saudi Polymers Company(エチレン1,165千トンのコンプレックス)の建設完了を発表した。商業生産は2012年第1四半期の予定。
2008/1/25 Chevron Phillipsのサウジ石化事業
Chevron Phillips Chemicalは住友化学とのポリプロピレンのJVのPhillips Sumika Polypropylene の工場を永久停止することを決めたが、Saudi Polymers Companyの製造するPPを米国で販売する。
また、カタールではQatar Petroleum とのJVのQ-Chemを持つ。
2006/6/1 湾岸諸国の石油化学ー2 カタール
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既報の通りLyondellBasellは低コストのエタンを利用してエチレンの増設を計画している。
2011/12/20 LyondellBasellの成長戦略
Shellは6月に、Appalachia地方でエチレンクラッカーと誘導品プラントの建設を検討していることを明らかにした。
豊富なMarcellus Shaleガスからのエタンを原料とする。
2011/6/14 Shell、アパラチア地方でエチレンクラッカー建設へ
Dowも4月エチレンとプロピレンの能力増強を発表したが、Marcellusや南テキサスのEagle Ford などのシェールガスから価格面で競争力のあるエタンとプロパンを確保する目処がついたとしている。
2011/4/26 ダウ、エチレンとプロピレンの拡張計画を発表
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