ロシアがWTO加盟

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世界貿易機関(WTO)は12月16日の公式閣僚会議で、ロシアのWTO加盟を正式に承認した。
1993年のロシアの加盟申請以来、18年後の承認となった。実際の加盟は2012年夏になる見通し。

中国は10年前の2001年12月11日に加盟した。(加盟申請は1995年10月)
  2011/12/13 中国、WTO加盟から10年

領土問題でロシアと対立するグルジアが拒否権を行使してきたが、債務危機と景気低迷に直面する欧米諸国が、WTO非加盟国として最後の大国であるロシアの加盟を強く求め、スイスの仲介でグルジアが態度を軟化させた。

グルジアの南オセチアでは、多くのオセット民族がグルジアからの分離を希望し、グルジアとの間で度々紛争が起きている。
2008年8月には、南オセチアをめぐりロシアとグルジアの間で武力衝突があった。
南オセチア側は独立国として、グルジア側はグルジアの自治州としている。

ロシアの加盟で、加盟国・地域の貿易は世界全体の98%に達する。

ロシアは関税の一方的引き上げや輸入差し止めが目立つが、枝野幸男経済産業相は、ロシアのWTO加盟により「日本にとって地理的に近い国が国際的なルールに入ることで経済関係が強化される」と期待を示した。

加盟後のロシアの上限関税の平均は現在の10.0%から7.8%に下がる。
農産品は13.2%から10.8%、工業製品は9.5%から7.3%になり、コンピューターなどIT製品は税率ゼロにする。
金融などサービス貿易では116分野で段階的に規制を緩和し、流通業は外資100%の企業進出を容認する。
外国銀行も子会社の設置が可能になる。


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WTOは本年10月の一般理事会でバヌアツの加盟を承認しており、12月16日のロシア加盟承認に続き、12月17日の公式閣僚会議でサモアとモンテネグロの加盟を承認した。

加盟国の増加は2008年6月のカボヴェルデ以来で、今回、加盟国・地域は4つ増え、157になる。

 

2008/6 加盟 2011/10 加盟承認
2011/12/17 加盟承認 2011/12/17 加盟承認
 

 

 

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