昭和シェル石油と太陽石油は4月13日、韓国GS Caltexとの間で韓国でのパラキシレン事業に関わる新規プロジェクト基本覚書を締結した。
麗水市のGS Caltexの年産能力135万トンのPXプラントを2014年末に年産235万トンまで増強し、PXの単一工場として世界最大とする。(インドのRelianceが185万トン、韓国のSオイル 170万トン)
昭和シェル石油と太陽石油は原料供給などで協力する。
両社の原料キシレン能力は以下の通り。
昭和四日市石油 376千トン
西部石油 250千トン(昭和シェル 38%、宇部興産 11%、他に中国電力ほか)太陽石油 400千トン
両社は製造・販売の関与も検討する。
合弁設立の有無や各社の投資負担など協力関係の詳細は今後詰める。
両社は、「この協働により三社は、原材料調達・生産・製品の販売に至る、PX事業を通しての競争力強化を目指してまいります」としている。
総事業費は500億~600億円規模になる見通し。
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韓国企業はパラキシレンの拡大を図っている。
日本企業の参加が相次いでいる。
1)コスモ石油・Hyundai Oil Bank
コスモ石油は2009年6月、Hyundai Oil Bankとの合弁会社設立の基本合意を発表した。
合弁会社:HC Petrochem
出資比率:50/50
・事業内容 :パラキシレンおよびその他関連製品の製造・販売
・設備規模 :Hyundai Oil Bankの既存設備(大山)の譲受
ナフサ原料のパラキシレン 380千トン/年
パラキシレン製造設備 新設
混合キシレン原料のパラキシレン 800千トン/年
(2011年7月に鍬入れ式)・コスモ石油四日市製油所にミックスキシレン蒸留装置 (300千トン)を新設、JVに供給
注)コスモ石油とHyundai Oil BankにはUAEのIPICが出資している。
2009/5/8 コスモ石油、韓国でパラキシレン製造へ
2)JX日鉱日石エネルギーは2011年8月、SKイノベーション(旧称 SK Energy)と合弁設立で合意した。
2014年に年産能力100万トンのパラキシレンの生産を始める予定。
2007年1月22日に当時の新日本石油とSKが合意した戦略的業務提携に基づくもの。
1)パラキシレン製造に係る合弁会社設立
社名:未定 付記 2012/6/8設立、ウルサン・アロマティックス
立地:蔚山
出資:JX 50%-1株、SK 50%+1株
能力:約100万トン
原料:JXは日本国内の製油所から供給注)SKは蔚山にパラキシレン 650千トンを持っている。
2)潤滑油ベースオイル製造に係る合弁会社設立
3)韓国のS-Oilは2011年6月に、温山で1系列で世界最大のパラキシレン工場の商業生産を開始した。
稼働したのはNo.2 Aromatic Complexのパラキシレン年産90万トン、ベンゼン 28万トン。
これにより同社の能力はほぼ倍増し、パラキシレン 170万トン、ベンゼン56万トンとなった。2011/10/28 韓国S-Oil、1系列で世界最大のパラキシレン工場の竣工式を開催
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