医薬品業界では2010年前後に大型医薬品の特許が一斉に切れる。(「2010年問題」)
アメリカ市場では後発品上市から半年間で先発薬売上高の約7割が消えるとされ、既に影響が出ている。
各社とも、対策として買収を行っており、企業結合会計による費用負担も大きい。
各社の営業損益増減の主たる理由は以下の通り。
武田
薬品
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前年; | 米国で特許切れのプレバシドの大幅減収、円高影響(-607億円)など |
本年 |
Nycomed買収の会計処理(-770億円)、 研究費以外の販売費・一般管理費増(-630億円) 2012/5/14 2012年3月期決算-武田薬品工業 |
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アステラス
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前年 | 円高影響(-473億円)、OSI買収による無形資産償却(-200億円) |
本年 | 導入一時金の減による研究費減(274億円)、販売管理費増(-79億円) | |
第一三共 | 前年 | ランバクシーの営業損益 63億円→277億円 |
本年 | ランバクシーの 減益(-73億円)、第一三共グループ の減益(-161億円) | |
エーザイ
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前年 | 前期発生のAkaRx買収に伴うインプロセス研究開発費、 ファイザーに対する提携費用の減少 |
本年 | アルツハイマー型認知症治療剤が米特許切れで約1500億円(49%)の減収 | |
田辺三菱
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前年 | 研究開発費減(172億円):前期にライセンス契約変更での一時金100億円あり。 |
本年 | 研究開発費増(-44億円)、販売管理費増(-35億円) 2012/5/18 2012/3月期決算-総合化学-1(三菱ケミカル、住友化学 ) |
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中外製薬 | 前年 | タミフル出荷大幅減 |
本年 | 同上 | |
塩野義 | 前年 | 米子会社の15か月決算の影響で販間費増 |
本年 | 同上により販間費が前年より減、米子会社の売上控除計上等で売上総利益減 | |
大正製薬
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前年 | 売上総利益増 83億円、研究費減44億円 |
本年 | 販売管理費の増(-57億円、うち研究開発費 -6億円) | |
大日本住友 | 前年 |
Sunovion Pharmaceuticalsの特許権等償却増(-242億円:105億円→347億円)、 武田からの一時金100億円 |
本年 | 前期の一時金100億円の差 2012/5/18 2012/3月期決算-総合化学-1(三菱ケミカル、住友化学) |
各社の配当は以下の通り。
大正製薬は2011年10月に単独株式移転により「大正製薬ホールディングス」を設立した。
これに伴い、大正製薬の配当12円、15円をホールディングスベースで40円、50円に換算した。
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