伊藤忠、マレーシアの石油精製・石化計画(RAPID)に参加

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マレーシアの国営石油会社Petronasは5月18日、伊藤忠商事およびタイのPTT Global Chemicalとの間で、Petronasがマレーシア南部ジョホール州で計画している石油精製・石油化学プロジェクト(RAPID:Refinery and Petrochemical Integrated Development )の一環として、一部石油化学事業の事業化調査に関する覚書を締結したと発表した。

伊藤忠も、Petronasとの2者間覚書と、PTT Global Chemical を含めた3社間覚書の締結を発表した。
一部事業案件について3社でFSを実施する。

Project RAPIDは総事業費600億リンギ(約200億ドル)を見込む石油精製から石油化学までの一貫生産プロジェクトで、2013年央に建設を開始し、2016年末までの商業運転を目指している。

2011年5月に首相が建設を発表した。

既存の同国の石油、ガス、石化設備と合わせ、マレーシアを地域の石油産業のハブにするという政府の方針に基づく。

概要は以下の通りで、規模と範囲で、Petronasの既存のMelakaの製油所とKertihとGebengの石化コンプレックスを合わせたものよりも 大きいものとなる。

 立地:マレーシア南部ジョホール州 Pengerang



 事業内容

   石油精製:日量30万バレル(輸入原油の精製)
     石油化学計画に原料を供給するとともに、ガソリン、ディーゼルを含む石油精製品を製造する。

   石油化学:ナフサクラッカー(エチレン、プロピレン、C4、C5 合計300万トン)
          ケミカルズ、ポリマーズ

     LNGターミナル:LNGの受入・再ガス化(石化原料の多様化、マレーシアの将来のガス不足対策)
     コジェネレーション

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Petronas はMelakaに2つ、Kertih に1つの製油所を持ち、Kertih とGebengに石化コンプレックスを持っている。




 

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