5月30-31日にイラクで第4次公開入札が行われ、国際石油開発帝石(Inpex)がロシア大手石油会社OAO
Lukoil と共同でブロック10を落札した。
過去の3回の入札は既発見のものだが、今回は新しく開発する地域のもの。
過去の入札は以下の通り。
2009/11/12 イラク、第一次油田開放で進展
2009/12/14 イラクの石油第二次入札で石油資源開発が落札
2010/10/26 イラクでの天然ガス田開発、韓国連合が2ガス田を落札
日本勢では第二次入札で、石油資源開発(Japex)がマレーシアのPetronasと組んで、イラク南部のGharaf油田を落札している。
今回の入札は、石油5鉱区、ガス7鉱区の合計12鉱区で行われ、25か国47社が参加した。
これまでと同様、権益は与えず、生産量に応じ報酬を得るもの。
このうち、下記の3鉱区のみが落札した。
イラク石油相は、更に60ブロック以上の入札を予定しており、第5次入札も実施するとしている。
鉱区 報酬 Inpex 40%
Lukoil 60%Block 10 油 $5.99 Pakistan Petroleum Block 8 ガス $5.38 Japex/Itochu(80/20)は$10.57で敗退 Kuwait Energy 40%
Dragon Oil 30%
Turkiye Petrolleri 30%Block 9 油 $6.24
Block 12ではPremier Oil が PetroVietnam、Bashneft (Russia) と組んで入札したが、報酬が政府の限度 $5に対し、$9.85で提案、政府側の引き下げ要求を拒否し、不成立となった。
国際石油開発帝石は、ロシア大手石油会社OAO Lukoil の子会社 Lukoil Overseasとともに、第4次公開入札に共同で参加し、ブロック10鉱区を落札した。今後イラク政府当局との間で本鉱区に係る石油契約の締結について協議を進める。
本鉱区はバスラ市から西125kmに位置する陸上鉱区で、鉱区総面積は5,500km2。
同鉱区の東方にはルメイラ油田やウェスト・クルナ油田など世界有数の油田があり、また北方には石油資源開発がPetronasと組んで開発するガラフ油田などがある有望なエリア。
5年間で総額1億4000万ドルを投資する。
60%の権益を保有するLukoil Overseasは、ウェスト・クルナ油田ブロック2(同油田の北の部分)の開発・生産事業をオペレーターとして手掛けており、 今回もオペレーターとなる。
国際石油開発帝石はイラクにおいて石油・天然ガス開発事業に初めて参画する。
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