青島市の青島西海岸経済新区で、「中日イノベーション提携産業パーク」と「中韓提携イノベーション産業パーク」が建設されている。
中日イノベーション提携産業パークでは、日本の海洋科学技術、新エネルギー、省エネ・エコ技術、バイオ技術、ハイテク産業を優先的に取り入れ、日本の中小企業および生産型サービス業を重点的に誘致し、新たな情勢下における日本との提携プラットフォームを構築する。
中韓提携イノベーション産業パークは韓国ハイテク産業との提携モデル拠点とする。
第一期は各10平方キロメートルだが、この後、15平方キロメートルの中日韓循環経済モデル拠点、 10平方キロメートルの国際科学教育協力パーク、10平方キロメートルの健康産業パークを計画、更に33平方キロメートルの今後の発展に備える用地を確保する。
これらに隣接して、2011年12月に定礎式を行った中独(中徳)生態パークがある。
同パークは省エネ環境保全分野における中独両国協力による最初のエコパークで、2010年7月に温家宝総理と来訪中のドイツ首相との間でエコパークづくりで認識を共有し、その後青島経済技術開発区での設置が決まった。
世界ハイエンドエコ企業の国際化集積地、世界ハイエンドエコ技術研究開発区と住みよいエコモデル団地と位置づけ、機能上、ハイエンド製造業を軸に、オフィス、ビジネス、金融などのサービス業もある生態配慮型のパーク。
青島西海岸経済新区は黄島区と膠南市全域で、国家戦略の「山東半島藍色経済区発展計画」に指定された重点建設新区。
他に、煙台、威海、濰坊、日照、東営、浜州の 各市、臨沂市莒南、淄博市高青、徳州市楽陵、慶雲四県市が指定されている。
青島西海岸経済新区には「一核双港、九湾六区」がある。
「一核」:同新区の中心区
「双港」:前湾港と董家口港
「九湾」:前湾、海西湾、唐島湾、霊山湾、古鎮口湾、竜湾、琅琊台湾、月亮湾、棋子湾
「六区」:董家口経済区、保税機能開拓区、国際経済協力区(国際経済合作区)、国際観光・レジャー区、
古鎮口サービス保障区、生態農業・発展備蓄区* 国際観光・レジャー地区(緑色)は、海島地区(点線の範囲)、大珠山エコ地区、小珠山エコ地区の3つ
青島西海岸経済新区管理委員会は、産業パークの発展目標を以下の通り述べている。
5年以内に、中日・中韓イノベーション産業パークをアジア一流の国際経済協力モデルパーク、北東アジアの鮮明な特色を持つ持続発展可能な国際化総合イノベーション団地とし、青島を中日韓地方経済協力モデル都市とするための支柱と する。
10年以内に、世界一流かつ広範なモデル的意義を持つ第 3世代科学技術パークとした上で、青島西海岸国際経済協力区を国際的な団地とし、青島を新たな地域経済協力発展の軌道に乗せる原動力とする。
日韓のハイテク産業との提携を、以下の4つの面から重点的に推進する。 | |
(1) | 基準の共同制定。大衆消費電子製品業界の基準について、協調・共同認識・普及を推進する。 |
(2) | 知的財産権の保護。 |
(3) | 通関手続きおよび貿易の利便化。 |
(4) | 重点産業の提携。主に新エネルギー車、新エネルギー設備、新エネルギー応用製品、海洋生物、海上設備、電子情報、ソフト、アニメ、文化創作、国際海運、港湾物流、観光、健康サービス、金融、仲介サービス、商取引等 |
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