香港沖でポリプロピレンのペレットが流出

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Typhoon Vincente (台風8号) は7月23日の午後から急速に発達し、強い勢力を保ったままマカオの西方50kmの地点に上陸した。
香港では強風により、街路樹など600本以上の木が折れるなどし、118人が負傷したと報じられた。この付近を襲った台風としては13年間で最強のものとなった。

この影響でこの付近を航海していた貨物船からポリプロピレンのペレット150トンを満載したコンテナ6つと、空きガラス瓶を満載したコンテナ1つ、計7つが香港の南方で海に落ちた。

このうち5つのコンテナーと約半分の量のペレットは回収されたが、残りのペレットが香港の外側にあるLamma 島などの海岸一帯に打ち上げられた。

このため海洋への環境被害と海洋生物への被害が懸念された。

ペレット(またはナードル:通称 人魚の涙)は、魚などが餌と間違えて食べてしまう危険がある。
今回も腹の中にペレットが入っている魚が多数発見され、海産物の売り上げは激減した。

多くのボランティアが周辺の島の清掃を行っている。

AP Photo/Kin Cheung

このPPペレットはSinopecが広州市の南沙港から汕頭に輸送していたもの。

シノペックは8月9日、香港の海岸に打ち上げられたペレットの清掃を約束した。
清掃費用として1000万香港ドル(130万米ドル)を用意したと発表した。

同社は発電機やバキュームクリーナーなどを準備し、120名のスタッフを香港に送り、ボランティアや政府職員の手助けをした。
また5名の潜水夫を雇い、海底の様子を検査した。

しかし同社は、責任問題や漁民などへの補償問題については言を左右にしている。




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