石油資源開発、米のシェールオイル開発に参加、日本での開発への技術習得目指す

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石油資源開発は8月10日、米国テキサス州のシェールオイル開発プロジェクトに参入すべく、米国の石油会社(社名明らかにせず)との間で、約27千エーカーの鉱区の権益5%を取得すること等を定めた売買契約を締結したと発表した。

買収金額は明らかにしていない。

買収した権益は、テキサス州アタスコサ郡、マクミュレン郡、ライブオーク郡のEagle Ford層の権益で、軽質原油、NGL、天然ガスを産出する。
Marathon Oil が95%を有し、オペレーターとなっている。

現在の生産量は日量1800バレル(原油換算)だが、2018年には日量2万バレルに引き上げる。
石油資源開発は開発費の権益相当分の数億ドルを負担する。

Eagle Ford シェールでは、三井物産、丸紅、大阪ガスが開発に参加している。

 ・三井物産:SM Energyから12.5%の権益を取得

2011/7/4  三井物産、テキサス州のシェール開発に参加

 ・丸紅:Hunt Oil から35%の権益を取得

2012/1/9 丸紅、イーグルフォード・シェールオイル・ガス開発事業に参画

  ・大阪ガス:2012年6月22日、Cabot Oil & Gas Corporationから35%の権益を取得

所在地:米国テキサス州南部(イーグルフォード地区)
参加者:Cabot 65%:オペレーター
    大阪ガス 35%
開発対象:ピアソール層
主な産出資源:天然ガス、軽質原油、NGL

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石油資源開発は本年7月20日、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と共同で、秋田県由利本荘市にある同社の「鮎川油ガス田」で、タイトオイル(シェールオイル)に係るエンジニアリングスタディを3月から実施中であることを明らかにした。

石油資源開発では、今回のEagle Fordシェールオイル開発に参加して得られる最新の開発技術とノウハウを、今後の国内の非在来型石油ガスの開発において利用する考え。

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石油資源開発によると、シェールオイルの埋蔵が確認されているのは、「鮎川油ガス田」の地下1000~1500メートルにある頁岩(シェール)と呼ばれる粘土質の岩盤層。

鮎川油ガス田の貯留層は、船川層、女川層、グリーンタフなど複数の貯留層から構成されている。
共同スタディは、大規模なタイトオイル(シェールオイル)開発が進んでいるカリフォニア州Monterey層と同タイプで、タイトオイルの存在が期待される女川層を対象とする。

良好な結果が得られた場合には、秋田県内の同社の他の油田の女川層におけるパイロットテストも検討する。

シェールオイルがあると分かった女川層








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