Chevron Phillips Chemical は10月1日、JVのSaudi Polymers Company (SPCo) がサウジのAl-Jubailで建設していた石化コンプレックスが商業生産に入ったと発表した。
Saudi Polymers Company はサウジの投資会社Saudi Industrial Investment Group (SIIG)の子会社 National Petrochemical Company (Petrochem)が65%、シェブロンが35%する合弁会社で、2008年1月に石化コンプレックスの建設を開始した。
当初はSaudi Industrial Investment Group (SIIG)との50/50JVでスタートしたが、SIIGがPetrochemを設立、65%出資とした。
2008/1/25 Chevron Phillips のサウジ石化事業
製品と能力、技術は以下の通り。
製品 | 能力 | EPC担当 | 技術 | |
エチレン | エタンクラッカー | 1,220千トン | 日揮 | Lummus |
プロピレン | metathesis | 440千トン | 日揮 | Lummus OCT(Olefins Conversion Technology) |
1-Hexene | 100千トン | 日揮 | Chevron Phillips | |
PE | 550千トンx 2系列 | Daelim | ||
PP | 400千トン | Daelim | ||
PS | 100千トンx 2系列 | Daelim |
製品はサウジ国内で販売するとともに、Chevron Phillips Chemicalのグローバルネットワークを利用し、海外にも販売する。
Chevron Phillips Chemical はHoustonに住友化学とのポリプロピレンのJVのPhillips Sumika Polypropylene Companyを持っていたが、2011年に工場を永久停止し、JVを解散することで住友化学と合意した。
Chevron Phillips Chemical はサウジのSaudi Polymers Companyの製造するPPを米国で販売する。
住友化学は今後も北米地域におけるコンパウンド製品供給を継続する。
2011/9/15 住友化学の米国のポリプロJV、解散へ
Chevron Phillips
とSaudi Industrial Investment Group (SIIG)は、同じジュベイル工業地区に既に3つのJVを持っている。
いずれも50/50のJVとなっている。
今回の計画のPS用のスチレンモノマー、PP用の不足プロピレンはここから供給する。
1)Saudi Chevron Phillips Petrochemical | ||||
製品: | Benzene | 485千トン→790千トン ( CPChem のAromax (R)技術) | ||
Cyclohexane | 220千トン→360千トン | |||
ガソリン | ||||
2000年に生産開始 、その後増設 | ||||
2)Jubail Chevron Phillips Company | ||||
製品: | エチルベンゼン | 上のベンゼン使用 | ||
SM | 715千トン 日揮がEPC受注 | |||
プロピレン | 140千トン | |||
ガソリン | 300千トン | |||
3)Petrochemical Conversion Company | ||||
製品: | ナイロン6.6 | 50千トン | ||
ナイロンコンパウンド | 20千トン | |||
HDPEパイプ、エンプラ射出成型部品 120千トン | ||||
ナイロン6.6は上記Saudi
Chevron Phillips Petrochemicalのシクロヘキサンを利用する。 2013年生産開始予定 |
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