2012年中間決算-4 まとめ

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各社の中間決算がまとまった。

1) 化学会社

大半の企業の営業損益が前年同期を下回っている。

三菱ケミカルホールディングス、旭化成、住友化学三井化学ソーで、石油化学基礎化学の損益が激減している。している。

旭硝子の減益は電子部門の損益の激減による。

帝人は高機能繊維・複合材料が、トクヤマはシリコンの減益が大きい。

増益となった企業は少なく、増益幅も非常に小さい。

このうち、信越化学は半導体シリコンの大幅減益をシンテックの塩ビがカバーしたもの。

ーーー

2) 医薬会社

武田薬品工業以外は前年と比べ若干の変動である。

武田薬品の実績は以下の通りで、営業損益は大幅に減少した。

単位:百万円 (配当:円)
  売上高 営業損益  経常損益 当期損益    配当
中間 期末
11/9中間 702,502 211,046 209,551 135,660 90.0  
12/9中間 786,936 108,576 113,099 119,790 90.0  
増減 84,434 -102,470 -96,452 -15,870 0.0  
             
12/3 1,508,932 265,027 270,330 124,162 90.0 90.0
13/3 1,550,000 160,000 150,000 155,000 90.0 90.0

当期損益は移転価格税制還付金(税金減 456億円)と還付加算金(特別利益 116億円)があり、若干の減少にと止まった。

2012/4/9 武田薬品の移転価格税制での更正処分で異議決定 

営業損益増減の内訳

   増収による利益増   279億円  
   販売費一般管理費増   -947億円  特殊要因除くと-588億円
   研究開発費増   -357億円  
   合計    -1,025億円

  同上    -666億円

販売費一般管理費には、TAP社統合ミレニアムナイコメッド、URLファーマ買収に伴う無形固定資産とのれんの償却費 669億円が含まれている。
前期のこれは310億円のため、差引 359億円の損益悪化要因となる。今期から始まったナイコメッド社の分は315億円 。

ミレニアムの無形固定資産償却(189億円)は2018年まで、ナイコメッドのそれ(228億円)は2026年まで続く。

なお、ナイコメッド社買収による増収効果は1,661億円となっている。





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