オマーン石油 (OOC) とLG International は12月18日、オマーンでの石油化学JV計画の契約を締結した。
OOCが70%、LGが30%出資のJVを設立し、Sohar PortでPTA
110万トン、PET 50万トンのプラントを建設する。
所要資金は約850百万ドルで、2016年末に商業生産を開始する。
原料パラキシレンは、Soharで2009年から操業しているAromatics Oman LLC(OOCとLGが出資)から供給する。
Aromatics Oman LLC概要:
出資:Oman Oil Co. 60%
Oman Refinery 20%
LG International 20%
立地:Sohar
製品:Benzene 210千トン
Paraxylene 814千トン
原料:Sohar Refinery Companyの日量74,260バレルの残渣油流動接触分解装置から製品販売:現在はLGが20%の引取権を持ち、アジアで販売。
残り80%は2005年にOOCがオランダの商社Vitol と設立したJVのOOC-Vitol が販売している。
OOCでは、この事業がPETの川下産業育成に役立つと考えている。
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オマーンの石油化学については、下記参照。
2006/6/3 湾岸諸国の石油化学ー4 オマーン
オマーンではOctal Petrochemicals がSalalah Free Trade Zone で3万トンからスタート、2008年に年産30万トンのPET樹脂プラントをスタートさせ、2010年に50万トンの増設を行った。2012年の能力は100万トンとしている。
製品はボトル用レジンとPETシート。
中東最大のPETレジンメーカーで、世界最大の統合PETシートメーカーと称している。
原料PTAはSABICのIBN RUSHD (Arabian Industrial Fibers Company)から購入している。
IBN RUSHD:
PTA 75万トン
PET 72万トン(30万トン+42万トン)
Octal Petrochemicals 社は2006年に米国の投資会社Chemlink Capital Ltd. と Pound Capital Ltd.により設立され、サウジや湾岸諸国、米国の個人や投資会社が出資している。
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