塩ビ工業・環境協会(VEC)は1月16日、2012年1~12月のPVCとVCMの生産出荷実績を発表した。
PVCの生産は1982年以来の低水準となった。
国内出荷は若干の前年割れだが、輸出は前年比42.6%減で3年連続の前年割れとなり、1993年以来の低水準となった。
PVCの国内出荷は1997年の2,013千トンをトップに、ダイオキシン問題も影響して急減し、最近は低位安定の状況にある。
PVCの主たる需要の住宅の着工件数は、最盛期の半分の水準で推移している。
(2012年1~11月実績は807千戸。12月は2010年は75千戸、2011年は69千戸)
VCMは2011年11月の東ソー南陽工場の事故で生産が減少し、その分、輸出が大幅に減少した。
2011/11/17 東ソー・南陽事業所の第二VCMプラントで爆発事故
VCM設備は 1-3号機すべてが停止したが、第一プラント(年産能力:25万トン)は2012年5月8日から、第三プラント(年産能力:40万トン)は7月8日から稼働を再開した。
なお、VCM能力は2011年3月にヴイテックが391千トンのプラントを停止(同社は解散)、2011年11月の事故で東ソー南陽工場の第二プラント550千トンが破壊され、2011年末では2,574千トンになっている。
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