Dow Chemical、ポリウレタン独禁法違反裁判で有罪

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本年1月23日にKansas Cityの連邦裁判所で始まったDow Chemical の独禁法違反裁判で、2月20日、陪審員はDowを有罪とし、4億ドルを支払えとする決定を行った。

問題の製品はPolyether Polyol 製品で、酸化プロピレン系のポリエーテルポリオール、MDI、TDI、MDI-TDIブレンドなど。
1999年~2003年の市場が危機的な状況の際に、Dow Chemical、Bayer、BASF、Huntsman、Lyondellの各社が価格カルテルを結んだとして 、2005年に米国の需要家が集団訴訟を行った。

Dow Chemical 以外は、いずれも違法行為はなかったとしながら、和解している。

2013/1/22 Dow Chemical の独禁法違反裁判、始まる 

原告側は1999年1月1日からの違法行為を問題としたが、男性2人、女性5人の陪審員は2000年11月以前については認めず、原告の11億25百万ドルの損害の主張に対し、4億ドルの損害を認定した。

判事はこの決定をまだ承認していないが、判事がこれを認めた場合、独禁法の規定で賠償額が3倍になる恐れがある。

Dowでは有罪の決定には不満を表したが、原告側の1999年1月に談合があったという主張を陪審員が認めなかったことは評価し、陪審評決の見直しを求める申立てを行うとともに、上告を含め、すべてのオプションを検討していると述べた。

陪審員裁判らしく、最終弁論では原告被告双方からカルテルについての説明が行われた。

被告側:
全員がいつもと変わらないことをやっているのが何がカルテルか? 単なる会話と取り決めとは別物で、価格カルテルはなかった。

原告側:
ウインクしたり、頷いたりするだけで協定は成立する。
陰謀は役員会議室で合意されるのではなく、裏部屋やゴルフコースやカクテルを飲みながら行われる。
もし、アヒルのようにガーガー啼き、アヒルのようにひょこひょこ歩けば、見なくても、それはアヒルだ。証拠は十分だ。

ーーー

Dowは裁判開始に当たり、裁判所に対し、和解に応じた各社がいずれも違法行為はなかったとしていることを理由に、事実審理を省略する略式裁判で訴えを棄却することを要請した。

しかし裁判所は2012年12月18日、これを却下した。
裁判長は、原告側は陪審員が違法行為があったと考えるのに十分な直接的及び間接的証拠を提出しているとした。また、これらの会議が別の理由による合法的な会議であるとのDowの主張を否定した。

裁判長が事前にクロの印象を与えているように見える。



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