Browse LNG開発計画を主導するWoodside
は4月12日、事業評価の結果、James Price PointでのLNG建設は投資基準に合致しないと判断したと発表した。
JV相手と早急に協議し、海上生産(浮体式LNG)への切り替え、既存LNG設備へのパイプライン建設や現計画の縮小案など、他の案の検討をを行う。パートナーの1社のShellはもともと海上LNG施設を希望していた。
本計画の概要は以下の通りで、沖合で採掘したガスをパイプラインで圧送し、James Price Pointに建設する施設で精製、液化、出荷する予定だった。
プロジェクトパートナー |
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ガス・コンデンセート田位置 | 西オーストラリア州Broome市沖合425km 北西大陸棚Browse 地域 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
陸上プラントサイト予定地 | 西オーストラリア州Kimberley地区James Price Point | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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年間LNG生産量 | 1,200万トン(400万トン×3系列) 将来的には2,500万トンまで拡張可 |
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埋蔵量 (Woodside社見積もり) |
ガス:15.5兆立方フィート、 コンデンセート:4億1,700万バレル |
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最終投資決断 | 2013年上半期 |
2012/5/8 三井物産と三菱商事、豪ブラウズLNGプロジェクトに参画
2012/12/18 BHP Billiton、PetroChinaに豪州LNG事業権益を売却
Woodsideでは「豪州の他のLNG事業と同様に強いコスト上昇圧力に見舞われた」と話し、投資額450億ドルとされる計画は「経済的な要件を満たさない」と述べた。
豪州では人材不足や賃金の高さを反映し、石油・ガスに従事する労働者の賃金は年間で14万豪ドルと各国平均の倍近い。また、昨夏導入の炭素価格制度(炭素税)や豪ドル高もコストを押し上げている。
LNG建設予定地とその周辺にアボリジニの文化遺跡があり、海はクジラの繁殖地で季節になると回遊してくるなどの理由で環境保護団体が計画に反対を続けていた。
豪州ではこの発表を受け、西豪州のLNG開発全体に遅れが出る可能性もあるとされている。
4月1日には米国のシェールガス開発会社GMX
Resourcesが採算が合わないとしてChapter
11の申請を行ったと発表した。
2013/4/5 米国のシェールガス開発会社が破産法申請
今後、LNG価格が値上がりする可能性もある。
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