出光興産、コスモ石油、丸紅、三井物産とQatar Petroleum及びTatolは4月21日、Laffan Refinery 2計画の合弁契約に調印した。
日本側4社は2006年にLaffan Refinery計画に参加しており、同国とのパートナーシップを強化する。
Laffan Refinery 計画は単一構造の天然ガス田としては埋蔵量世界最大級を誇るNorth
Fieldのコンデンセートを精製し、付加価値を高めて出荷するという、Qatarの戦略に沿って計画されたもの。
North Fieldで採掘されたガスは現地で分離、前処理される。
ガスとコンデンセートは海底パイプでRas Laffanに送られ、LPGが生産され、コンデンセートはナフサ等に精製される。
2010/12/21 カタール、LNG増産工事完了で年産 7,700万トン体制
Laffan Refinery 2が完成するとコンデンセートの精製能力は合計で約30万バレルとなり、世界最大となる。
4社は生産した石油製品を直接販売する権利は持たず、出資分の配当金を受け取る。
計画の概要は以下の通り。
Refinery 1
(LR1)Refinery 2
(LR2)出 資 Qatar Petroleum 51% 84% ExxonMobil 10% - Total 10% 10% 出光興産 10% 2% コスモ石油 10% 2% 丸紅 4.5% 1% 三井物産 4.5% 1% 能 力 146千b/d 146千b/d 立 地 Ras Laffan 工業都市
原 料 North Gas Field のコンデンセート 製 品 Naphtha 61千b/d 60千b/d Jet fuel 52千b/d 53千b/d Gasoil * 24千b/d 24千b/d LPG 9千b/d 9千b/d 着 工 2006年4月 完 工 2009年9月 2016年下期 総コスト 約8億米ドル 約15億米ドル * 現在、DHT(ディーゼル水素化精製)設備を建設中で、2014年第2四半期に完成する予定。
LR1とLR2のGasoil を超低硫黄ディーゼルに加工できる。
出光興産は以下のとおり述べている。
1979年以来33年間にわたってカタール国と原油取引を続けている。
最近ではQatar Petroleumから研修生の受け入れを行い、また、Laffan Refinery 1には副所長を派遣し、人的面でも関係強化を図ってきた。
Laffan Refinery 2においては基本設計段階から2名の技術者を派遣し、建設段階も継続して派遣する。
コメントする