中国の有人宇宙船「神舟10号」が6月11日、内モンゴル自治区の酒川衛星発射センターから中国の最先端ロケット「長征2F」に搭載されて宇宙に打ち上げられ、6月13日に中国宇宙ステーションの実験第1号機「天宮1号」とのドッキングに成功した。
女性1人を含む3人の宇宙飛行士は「天宮1号」に10日間以上滞在し、部品交換や科学実験、宇宙からの授業などを行う予定となっている。
神舟は打ち上げのたびに研究対象を搭載する。神舟10号は人参のタネを宇宙に運んだ。
専門家は「現在われわれは漢方薬の重点研究室を澳門に設けている。澳門科技大学はこの分野で非常に高い水準と進んだ設備を備えている。今回われわれは人参の種を宇宙へ運んだ。帰還後に栽培し、澳門と吉林省の協力、わが国の新たな漢方薬産業の発展を促す」と説明した。
宇宙環境は種子に大きな影響を与える。「科学研究機関は良い変異を選択して栽培し、良質な人参の生産を実現する」としている。
酒泉衛星発射センターがあるゴビ砂漠の東風航天城の北東の一隅に野菜栽培エリアがあり、宇宙に運ばれた野菜の種子を植え、栽培している。
種子を宇宙に運ぶのは「宇宙でのアップグレード改造」の第一歩に過ぎず、地上での栽培、ふるい分け、鑑定を経て合格した種子のみが試験栽培の対象となる。
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2003年10月に中国は有人宇宙船「神舟5号」の打ち上げと回収に成功し、世界で三番目に人類を宇宙へ送り出した国となった。
神舟5号はカボチャのタネを宇宙に運んだ。
宇宙で育種したカボチャが、150キログラムを超える実を結んだ。この巨大カボチャは哈爾濱の軍隊基地で育てられ、哈爾濱香坊公園に運び込まれた。重さ150~200キログラムの実が次々と収穫されているという。
この巨大カボチャは400斤巨型太空南瓜と呼ばれている。(中国の1斤は500g)
高い価格で販売されているという。
人民網日本語版 2004/9/2
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日本もカボチャのタネを宇宙に上げた。
国際宇宙ステーション「きぼう」が民間にも有償利用されることになり、さまざまな植物の種子を打ち上げて「きぼう」に一定期間保管し、回収後は教育及び文化事業に活用するという企画が採用された。
国際総合企画とラグランジェが提案したペポカボチャ
(Cucurbita pepo)、別名「おもちゃカボチャ」の種子もその一つ。
ハロウィンの飾りに使われるもので、西洋カボチャに比べるとずっと小さく、形も丸やひょうたん形などさまざまで、見て楽しむ種類。
2008年11月にスペースシャトル「エンデバー」で打ち上げ、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」に搭載、保管され、2009年7月、若田宇宙飛行士ととも地球に帰還した。
弘前大学農学生命科学部で栽培・採種され、応募した各地の小学校に贈られ、栽培された。
特に通常と異なった結果は報告されていない。
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