ExxonMobil のシンガポール石化2期計画完成

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ExxonMobil は5月30日、シンガポールの第2エチレンクラッカーが稼働したと発表した。

既存の第1クラッカーと合わせ、数週間のうちにポリエチレン3系列、ポリプロピレン2系列、メタロセンエラストマー1系列と、能力増となったオキソアルコール、芳香族プラントが稼働することとなる。これを動かすコジェネレーション設備も220メガワットから375メガワットに増強された。

メタロセンエラストマーはアジア太平洋地区で初の製品となるとしている。

同社は2007年9月、シンガポールでの2計画の詳細検討を終了し、建設の最終決定を行なったと発表した。

当初は2011年末のスタートを予定したが、需要動向などを勘案し、遅らせた。

  2007/9/10 ExxonMobil、シンガポールでの2計画発表

同社の1期計画(2001年スタート)も含めた能力は以下の通り。(単位:千トン) 

  1期
(現状) 
 2期 合計
エチレン  900  1,000 1,900
プロピレン  520   450 970
ブテン 270   270
PE  600 650 x 2 1,900
PP  405   450 855
specialty elastomers  -   300 300
ベンゼン  240   +340 580
paraxylene  450 +80 530
oxo-alcohol  220   +125 345
isopar  35   35
n-butylene  270   270
MTBE  85   85


同社は、第二期の完成で、中国とインド亜大陸その他の成長市場に製品を供給できることとなるとし、「この地域の石化製品需要に対応し、シンガポールの成長に貢献する」としている。

ExxonMobilの2期計画の完成で、シンガポール3社のエチレン合計能力は3,800千トンとなる。

ExxonMobil       1,900千トン

Petrochemical Corp. of Singapore (PCS) 1,100千トン

日本シンガポール石油化学(JSPC) 50%、QPI and Shell Petrochemicals (Singapore) 50%
   2006/4/3   シンガポールの石油化学の歴史-2
       2009/11/26  カタール石油、シンガポールのPCS、TPCに出資

Shell (Bukom島)800千トン

20031月、住友化学 とShell はシンガポールでの新たなエチレンプラントの建設についてFSを開始する旨の契約を締結した。

シェルの日量50万バレルのリファイナリーがあるブコム島(ジュロン島の5.5km南東)にエチレンプラントを建設、パイプラインで ジュロン島に送り、住友化学が誘導品を増設する計画であった。

20045月、住友化学はサウジ・ラービグ計画に参加する覚書を締結、これにより、ブコム島でのエチレン計画から撤退することとなった。

シェルは住友化学の離脱後もシンガポールの経済開発局とともに本計画を進めることとした。
製品はジュロン島のシェルのMEGプラント等で使用する。

2010年3月スタートした。

エチレン 800 千トン
プロピレン 450  
べンゼン 230  
ブタジエン 155  


 



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