韓国の朴槿恵大統領は、6月27日から30日まで、経済人71人を同行させ訪中した。
この間、6月28日にはSKとSinopecが武漢エチレンJVの設立の調印を行ったが、同じ28日に韓国石油公社(KNOC)はSinopecとの間で蔚山北港オイルハブ計画の投資意向書を締結した。
蔚山北港プロジェクトについて、合弁会社参加協力、事業段階発展のための緊密な協力、早期に最終投資意思決定を行うよう努力するという内容が盛り込まれている。実現すれば、世界第二の石油消費国の中国の石油を韓国に貯蔵することとなる。
KNOCは本年5月には世界最大の石油・化学製品タンクターミナル企業のオランダのRoyal Vopakとの間で蔚山北港プロジェクト基本合意書を締結し 、合弁設立の交渉を行っている。
北東アジアのオイルハブを目指す蔚山北港プロジェクトが加速化するとみられる。
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韓国政府は国策として北東アジアオイルハブプロジェクトを構想した。
大規模商用石油貯蔵施設を建設して、石油製品と原油の供給・積み下ろし・貯蔵・仲介・付加処理を行い、石油取引所の形成も伴う。
世界3大オイルハブの中東湾岸地域、ベルギー・オランダ地域、シンガポールに続く、世界第4位のオイルハブを目指すもの。
構想は以下の通りで、麗水と蔚山に建設する。
1)麗水(Yeosu) Oil Hub
運営:OilHub Korea Yeosu
KNOC(29%)、China Aviation Oil (26%)、SK-energy(11%)、GS-Caltex(11%)、Samsung C&T(10%)、
Seoul Line Service (8%)、LG International (5%)貯蔵能力:820万バレル(原油:470万バレル、製品:350万バレル)
2013年3月完工
2)蔚山
貯蔵能力 バース数 第一段階:北港計画 990万バレル 5 第二段階:南港計画 1,850万バレル 3
予定:
北港計画は2016年に埋立、埠頭、港湾敷地造成を完了、その後、タンク42基を建設。
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