米ITCは8月9日、Samsung
ElectronicsがApple特許を侵害したとして、Samsung一部製品の米国内への輸入・販売を差し止める命令を出した。
オバマ大統領が60日以内に審査し、拒否権を発動しなければ有効となる。
8月3日には米通商代表部(USTR)が、Appleの一部製品を対象としたITCの輸入・販売差し止め命令を拒否したばかりで、米政府の対応が焦点となる。
2013/8/7 米通商代表、ITCによるApple製品販売禁止命令を拒否
今回対象となったのは、スマートフォンやタブレットを巡る特許侵害の有無で、Appleが2011年夏にITCに訴えたもの。
ITCは今回、画面のタッチ操作とヘッドホン差し込み口に関連した2件の技術特許で侵害を認定した。
U.S. Patent No. 7,479,949 (949特許:touchscreen) のクレーム 1, 4-6,10 と17-20
U.S. Patent No. 7,912,501 (501特許:headset plug detection) のクレーム 1-4 と8
Appleが侵害としていた他の4つの特許については侵害を認めなかった。
U.S.Patent Nos. D618,678 (D'678特許)、D558,757 (D'757特許)、RE 41,922(922特許)、7,789,697 ( '697特許)
(*Dはデザイン特許)
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「949特許」はAppleの創業者の故Steve Jobs が開発者として参加・登録したいわゆる「Jobs 特許」で、Appleの代表的な特許技術である。
2012年12月3日、米国特許庁は同特許の再審査の結果、20のクレームすべてについて無効との予備判定を下した。
この判定は最終的なものではないが、最終的に無効と判断されると今回のITCの決定にも影響する。
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