BPは9月12日、メキシコ湾のTiber 深海油田の試掘を8月に開始したことを明らかにした。
Tiber油田は近くにあるKaskida油田とともにメキシコ湾の古第三系プレイ(Lower Tertiary trend)にあり、メキシコ湾では最も深く、かつ最も有望な油田である。
Tiber油田はBPが62%、Petrobrasが20%、ConocoPhillipsが18%の権益を持つ。
Kaskida油田はBPが70%、Devon Energyが30%の権益を持つ。
Kaskida油田は当初、BPが55%、Anadarkoが25%、Devonが20%の権益であったが、Anadarkoが権益をStatoilに売却しようとし、BPとDevonが先買特権を使って買収した。
BPは2010年にTiber油田の試掘を開始しようとしたが、2010年4月20日のMacondo油田での大爆発とそれに伴う原油流出事故で中止を余儀なくされた。
Kaskida油田については事故以前に試掘を行っており、2009年11月には原油の存在を確認している。
Macondo油田事故でメキシコ湾の全ての油田と同様に作業を停止した。米内務省安全環境執行局は2011年10月に、BPに対してKaskida油田の掘削認可を与えたと発表した。
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BPは2012年9月、同社がメキシコ湾で生産、開発している油田のうち、非戦略資産を現金 55億5千万ドルで独立石油・ガス企業のPlains Exploration and Productionに売却すると発表した。
売却するのは以下の油田。
Marlin、Dorado、King 油田 (BP 100%)
Horn Mountain 油田 (BP 100%)
Holstein 油田 (BP 50%)
Ram Powell (BP 31%)
Diana Hoover 油田(BP 33.33%)
BPは四大プラットホーム(Thunder Horse、Atlantis、Mad
Dog、Na Kika )での生産を継続する。
また、Kaskida油田とTiber油田も、開発段階の3油田、Mars、Ursa、Great Whiteとともに権益を保持する。
2012年6月にはGalapagos油田の開発計画をスタートさせた。
Isabela 油田(BP 67%)、Santiago 油田、Santa Cruz油田 (共にBP 46.5%)で、BPがオペレーターとなり、それぞれがBPのNa Kita油田のプラットフォームにケーシングで接続している。
BPのCEOは、「メキシコ湾の石油はBPのグローバルの開発・生産ポートフォリオの重要な部分であり、今後の10年間、毎年少なくとも40億ドルを投資する」と 述べた。
2012/9/14 BP、メキシコ湾の非戦略的石油資産を売却
上記のBPの四大プラットホームのうちのMad Dog については、第一期は順調で、日量8万バレルの原油と60百万立方フィートの天然ガスを産出しているが、 100億ドル以上の投資が必要な"mega project"である第二期(Mad Dog 2)については、インフレによるコストアップにより、実施の可否を検討中である。
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