インドネシアのChandra Asri は9月13日、東洋エンジニアリングとの間で、ジャワ島西部チレゴン近郊で稼働中のナフサを原料とするエチレンプラントの能力増強プロジェクトの詳細設計、調達、建設工事契約に調印した。
1990年代にルーマス法エチレン技術を基に、東洋エンジニアリングが建設した既設プラントの生産能力を、現在の年産60万トンから86万トンへと26万トン増強するもの 。プロピレンは15万トン、分解ガソリンは12万トン、C4留分は9万5千トン増強する。
東洋エンジは昨年7月から本プロジェクトのFEED業務を実施、既設プラントの建設実績とFEEDでの各種提案が評価され、一括受注した。
2015年第4四半期に完工、生産開始を予定している。投資額は380百万米ドルで、自己資金と借入金で賄う。
Chandra では、今回の増設によりPPプラントの原料自給と、子会社 Petrokimia
Butadiene Indonesiaのブタジエンの原料供給が可能になるとしている。
また、分解ガソリンの増量は将来のBTXの生産につながるとしている。ベンゼンは子会社 Strindo MonoのSMの原料となる。
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Chandra Asriは2011年に増設計画を発表した。
エチレン 40万トン増、LLDPE 20万トン増、BTX新設、ブタジエン/ブテンー1 新設
東洋エンジニアリングは2011年6月に、同社の新設子会社のPT Petrokimia Butadiene Indonesia から年産10万トンのブタジエン工場建設を受注した。(4万トンのブテン-1 併産)
しかし、Chandraは2011年12月に大増設計画を棚上げすると発表した。
世界経済の状況が不安定なためで、状況が好転すれば再検討するとした。
但し、上記ブタジエン計画は続行し、2013年に完成させる。
2011/6/8 Chandra Asri の増設計画
今回は棚上げした増設計画を内容を変えて実施するもの。
Chandra Asri の状況については、下記参照
2011/6/8 Chandra Asri の増設計画 2013/6/26 Michelin とChandra Asri 、インドネシアに合成ゴム製造JV設立 2013/7/25 インドネシアのPertaminaとChandra Asri、石油化学計画で混戦
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