石油資源開発(JAPEX) は9月2日、イラクのガラフ(Garraf or Gharaf) 油田が8月31日に原油生産を開始(ファーストオイル)したと発表した。
Garraf 油田はイラクのジカール県(Thi Qar Province)にある。
イラクの石油の第二次入札が2009年12月に行われ、日本の石油資源開発(Japex)がマレーシアのPetronasと組んで、Garraf 油田を落札した。
両社は入札で 3つのチームに打ち勝った。
・トルコ国営石油(TPAO)/インド ONGC
・カザフスタンのKazMunaiGas/韓国のKoGas/イタリア Edison
・インドネシア Pertamina2009/12/14 イラクの石油第二次入札で石油資源開発が落札
両社はイラク国営南部石油(South Oil Company)との間で開発サービス契約を締結した。
開発請負者 参加比率 資金負担比率 Petronas 45% 60% JAPEX Garraf 30% 40% 国営北部石油
(North Oil Co.)25% - JAPEX Garraf はJAPEX 55%、石油天然ガス・金属鉱物資源機構 35%、三菱商事 10%の出資。
国営北部石油のコストは海外2社が負担する契約で、PetronasとJAPEX Garraf が共同で約70億ドルを投入し、7年以内に生産を開始する。
原油1バレルごとに $1.49 の報酬を受け取る条件で、20年間、日量230,000 bbl を生産する。
イラクでは油田の権益自体は取得できないが、開発・生産のコストを原油で受け取ることができる。JAPEXでは、「投資費用は数年で回収できる」としている。
2011年3月にベースキャンプを開設、6月から坑井掘削作業を行い、これまでに評価井2坑、開発井9坑の計11坑を掘削するとともに、生産施設を建設してきた。
このたび日量3.5万バレル規模で生産を開始、2017年には目標の日量 23万バレルまで増産する計画。
JAPEX Garraf 分として引き取る原油については、日本への持ち込みを視野に、販売方針を検討中としている。
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石油資源開発(JAPEX) は1955年に石油資源開発株式会社法に基づく特殊会社として設立された。
1967年に石油開発公団の設立に伴い、同公団の事業本部となった。
1970年に石油開発公団から分離し、民間会社として再発足した。
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