世界文化遺産に「明治日本の産業革命遺産」を推薦

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政府は9月14日、ユネスコの世界文化遺産に「明治日本の産業革命遺産」を推薦する方針を固めた。(9月17日正式決定)
9月末までに推薦書の暫定版をユネスコに提出し、2015年の世界遺産委員会で登録の可否が審査される。

世界遺産委の審査は1国1件に限られているが、文化庁の文化審議会が「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎、熊本県)、 内閣官房の有識者会議会議が「産業革命遺産」をそれぞれ推薦候補としていた。

「明治日本の産業革命遺産」は、19世紀後半から20世紀初頭、日本の重工業が急速に発展し、産業国家の礎を築いた歴史を伝えるもので、対象は8エリアに分布する28資産。


 

釜石 橋野高炉跡及び関連遺跡
韮山 韮山反射炉
萩城下町
萩反射炉
恵美須ケ鼻造船所跡
大板山たたら製鉄遺跡
松下村塾
八幡 八幡製鐵所旧本事務所(下記)
八幡製鐵所修繕工場
八幡製鐵所旧鍛冶工場
八幡製鐵所遠賀川水源地ポンプ室
佐賀 三重津海軍所跡
三池 三池炭鉱宮原抗
三池炭鉱万田抗
三池炭鉱専用鉄道敷跡
三池港
三角西(旧)港
長崎

 

小菅修船場跡
長崎造船所第三船渠(下記)
長崎造船所旧木型場
長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーン
長崎造船所占勝閣
高島炭鉱
端島炭鉱
旧グラバー住宅
鹿児島 旧集成館
旧集成館機械工場
旧鹿児島紡績所技師館

 

八幡
長崎

 

 

世界遺産に登録されている重工業分野における近代化産業遺産には、欧州に下記のようなものがある。

ブレナヴォン産業用地 (Blaenavon Industrial Landscape)

英国ウェールズ南東部にある町で、製鉄業で成長した町。

Big Pit National Coal Museum 、Blaenavon Iron Works、Pontypool and Blaenavon Railwayのほか、ブレナヴォンの歴史的に重要な山々にある古い作業場群などがある。

Cornwall and West Devonの鉱山景観

英国南西部のコーンウォール州からデヴォン州西部は、銅やスズの採掘で栄えた。

当時使われた煙突や、レンガ造りの動力施設の廃墟が、無数に点在している。

エッセンのツォルフェライン炭坑業遺産群Zollverein Coal Mine Industrial Complex in Essen

ドイツのエッセンにあるZollverein炭鉱とZollverein コークス工場の炭坑業遺産群

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世界遺産は現在、981が指定されている。
うち、文化遺産は759、自然遺産が193、混合が29となっている。(全リスト

日本は今回指定された富士山を含め、17となっている。



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