Ajinomoto North America は9月16日、中国とインドネシア原産のグルタミン酸ナトリウム(monosodium glutamate:MSG)に対して反ダンピング調査と反補助金調査を発動するよう、米商務省とアメリカ国際貿易委員会(ITC)に申請した。ITCは10月31日までに調査を行うかどうかを決定する。
MSG単品に加え、MSGを15%以上含む混合物も対象とし、形態、用途、包装形態を問わない。
申請書によると、2国からの輸入品は米国でfair value
以下で販売され、また、両国のメーカーは補助金の恩恵を受けている。
2012年に中国から米国に輸出されたMSGの輸出額は4024万ドルだった。13年は1-6月で1812万ドルだった。
中国品のダンピング幅は64.77%
から204.69%としている。
インドネシアからの米国向け輸出は韓国のCJグループのPT Cheil Jedang Indonesia のみで、ダンピング幅は50.32%から58.67%としている。
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うま味調味料
には下記のものがある。
アミノ酸系 グルタミン酸ナトリウム(MSG) だし昆布のうま味成分 核酸系
(ヌクレオチド)イノシン酸ナトリウム(IMP) 鰹節のうま味成分 グアニル酸ナトリウム(GMP) 干し椎茸のうま味成分 リボヌクレオチドナトリウム(I+G) 上記2者をほぼ等量に混合
商品としてのうま味調味料は、これらを単体では使用せず、アミノ酸系と核酸系を調合している。
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商品名(メーカー) MSG リボ
ヌクレオチド低核酸系 味の素(味の素) 97.5% 2.5% 高核酸系 ハイミー(味の素)
いの一番(きりん協和フーズ)92.0% 8.0% フレーブ(ヤマサ醤油) 91.5% IMP 4.25% GMP 4.25%
中国は逆に、日本、韓国、インドネシア、タイ原産のヌクレオチドに反ダンピング課税を行っている。
対象製品 | 対象国 | 調査開始日 | 仮決定日 | 最終決定日 | 現状 |
ヌクレオチド | 日本・韓国 | 2004.11.12 | 2005.8.4 クロ | 2006.5.12 クロ | 2011.5.12 終了 |
インドネシア・タイ | 2009.3.24 | 2010.1.4 クロ | 2010.9.21 クロ | 課税中 |
インドネシアについては、PT. Cheil Jedang Indonesia と麒麟味元食品が対象となっている。
麒麟味元食品はキリンフードテック(旧称 武田キリン食品)と韓国の大象(旧称 味元)のJV。
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