アルミニウム業界から撤退し、鉄鉱石やニッケルなどの主力事業に経営資源を集中するのが狙い。
Valeは2011年初め、ブラジルに保有するボーキサイト・アルミナ・アルミ資産をNorsk Hydroに売却し、引き換えに同社株22% を取得した。
しかし、その後の世界的なアルミニウムの供給過剰が響き、Norskの株価は大幅に下落し、Valeは昨年には9億7500万ドルの評価損を計上した。
Valeは2013年12月、この持ち分を売却する意向を明らかにした。
当初は売り急ぎはせず、利益が出るまで待つ構えでいたが、その後も値下がりが続いたため、今回、半分以上(約12%相当、時価では約10億8000万ドル前後)を売却する。
残りについても今後売却する。
Valeでは主力事業以外の資産を売却する方針で、売却資金は主力事業の鉄鉱石、ニッケル、銅、石炭、肥料の事業分野への大規模投資に充てる。
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Valeは2011年2月にブラジルに保有するボーキサイト・アルミナ・アルミ資産をNorsk Hydroに売却した。
2010年5月にNorsk Hyrdoとの間で、日本とブラジルが共同で行っている「アマゾン・アルミニウム事業」(アルミ精錬のAlbras とアルミナのAlunorte)を含むアルミ事業とアルミナ事業及びボーキサイト鉱山の権益を売却する契約を締結した。
Norsk HydroはAlbrasの権益51%、Alunorteの権益91%(既出資の34.03%を含む)と、パラゴミナス鉱山の権益 60%及び Para州に建設する計画のCAPアルミナの権益81%(既出資の20%を含む)を保有することになる。
Norsk Hydroはパラゴミナス鉱山の残り権益40%については2回分割(2013年と2015年にそれぞれ2億ドル)で購入するオプションを持つ。
パラゴミナス鉱山は世界3位のボーキサイト鉱山で、年産能力は990万トンであったが、CAPアルミナへの供給で1500万トンに拡大する。
Valeは現金11億ドルと、Norsk
Hydroの株式の22%を受け取る。これらに7億ドルのJVの債務負担を加えると、合計で49億ドルに相当する。
(Norsk Hydroは格付け維持と将来の投資資金確保のため、17.5億ドル相当の増資を行った。)
詳細は、2010/6/16 ブラジルのVale、アマゾン・アルミ事業から撤退、Norsk Hydroに譲渡
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