ブラジルの資源大手 Vale、アルミニウム事業から撤退

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ブラジルの資源大手 Valeは11月11日、ノルウェーのアルミニウム・エネルギー大手 Norsk Hydro の持ち株売却を開始すると発表した。

アルミニウム業界から撤退し、鉄鉱石やニッケルなどの主力事業に経営資源を集中するのが狙い。


Valeは2011年初め、ブラジルに保有するボーキサイト・アルミナ・アルミ資産をNorsk Hydroに売却し、引き換えに同社株22% を取得した。

しかし、その後の世界的なアルミニウムの供給過剰が響き、Norskの株価は大幅に下落し、Valeは昨年には9億7500万ドルの評価損を計上した。

Valeは2013年12月、この持ち分を売却する意向を明らかにした。
当初は売り急ぎはせず、利益が出るまで待つ構えでいたが、その後も値下がりが続いたため、今回、半分以上(約12%相当、時価では約10億8000万ドル前後)を売却する。
残りについても今後売却する。

Valeでは主力事業以外の資産を売却する方針で、売却資金は主力事業の鉄鉱石、ニッケル、銅、石炭、肥料の事業分野への大規模投資に充てる。

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Valeは2011年2月にブラジルに保有するボーキサイト・アルミナ・アルミ資産をNorsk Hydroに売却した。

2010年5月にNorsk Hyrdoとの間で、日本とブラジルが共同で行っている「アマゾン・アルミニウム事業」(アルミ精錬のAlbras とアルミナのAlunorte)を含むアルミ事業とアルミナ事業及びボーキサイト鉱山の権益を売却する契約を締結した。

Norsk HydroはAlbrasの権益51%、Alunorte権益91%(既出資の34.03%を含む)と、パラゴミナス鉱山の権益 60%及び Para州に建設する計画のCAPアルミナの権益81%(既出資の20%を含む)を保有することになる。

Norsk Hydroはパラゴミナス鉱山の残り権益40%については2分割2013と2015年にそれぞれ2億ドル)で購入するオプションを持つ。

パラゴミナス鉱山は世界3位のボーキサイト鉱山で、年産能力は990万トンであったが、CAPアルミナへの供給で1500万トンに拡大する。

Valeは現金11億ドルと、Norsk Hydroの株式の22%を受け取る。これらに7億ドルのJVの債務負担を加えると、合計で49億ドルに相当する。
(Norsk Hydroは格付け維持と将来の投資資金確保のため、17.5億ドル相当の増資を行った。)

詳細は、2010/6/16 ブラジルのVale、アマゾン・アルミ事業から撤退、Norsk Hydroに譲渡 



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