台湾の Formosa Plasticsグループのベトナム子会社 Formosa Industries Corp (台灣興業)は11月7日、ベトナム Dong Nai Province(ホーチミン市の東)の工場に5億米ドルを投資し、ポリスチレンを新設、繊維の能力を増強すると発表した。
5つの計画に各1億ドルずつ、合計5億ドルを投資する。
このうちポリスチレンはベトナムのTPP 参加でベトナムからの輸出製品が関税ゼロになるのを見込んだもの。
PS 新設 200千トン コジェネレーション 各プラントに電力供給 ヤーン増強 320,000 spindles →400,000 spindles ポリエステル繊維(シルク)倍増 28.2千トン→56.2千トン 二軸延伸フィルム(BOPP) 第3系列新設 合計 60千トン→90千トン
既存プラントには他に、ポリエステル繊維(綿)108千トンがある。
PSは同グループとしてはベトナムで初の生産で、原料のSMは台湾から輸送する。
ベトナムの Trans-Pacific Partnership (TPP) 参加でベトナムからの輸出製品が関税ゼロになるのを見込んだもので、 PSは近隣に集まっている家電やエレクトロニクスのメーカーに販売する。
Formosa Industries Corp (台灣興業)には、グループのFormosa
Chemicals & Fiber (台灣化纖)が42.5%、Nan Ya Plastics Corp (南亞塑膠)が42.5%、Formosa
Taffeta (福懋興業:繊維関連) が10%出資、他に地元のドリンクメーカーのKing Car Group (金車)が 5%出資している。
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ベトナムでは既に、Vietnam Polystyrene がPSを生産している。
2006年設立で、ブンタウ市(ホーチミン市の南東)に工場を持つ。
当初は発泡PS 24千トンでスタートしたが、2012年に発泡PS増強と、PS(GPPS、HIPS)の新設を行った。
現在能力はPSが5万トン、発泡PSが 4万トンとなっている。
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