サウジの紅海側の
Rabighの近くのKing Abdullah Economic CityのKing Abdullah Port (第1期)が1月1日に開港し、
Petro
Rabigh は1月5日、ここからポリオレフィンのコンテナー54個をシンガポールに向けて初出荷した。
Petro Rabighでは、工場の近くから出荷できることで輸送費が節減できること、世界市場に速く届けられること、これまで使用していたJeddah Islamic Port の混雑を避けられることなどの利点を挙げている。
港湾地区は広さ約1500万m2で、全て完成した時の能力は2000万TEU(20フィートコンテナ単位)、世界最大のコンテナー船が停泊できる18mの深さのバースを30以上備える。
建設・運営・管理を担当するのは私企業のPorts Development Companyで、2010年に建築複合企業の Saudi Binladin Group とKAECの開発を担当する開発業者のEmaar, the Economic City のJVとして設立された。サウジで唯一の私企業が所有運営する港湾施設である。
全て完成した時点で、紅海の主要港湾で世界の十大港湾の一つに入ること、世界で最も利用されるコンテナー輸送ルートの一つにおける主要積み替えハブになること、アジアと欧州を結ぶことを狙っている。
King Abdullah Economic City (KAEC)は2005年にサウジ国王が設立を発表したメガプロジェクトで、173 km²
の土地に産業地区、港湾、居住地区、海浜リゾート、教育地区、ビジネス地区が建設されつつある。 教育地区にはKing Abdllah University of Science and
Technology (KAUST) がある。
巡礼高速鉄道(Haramain High-Speed Railway)はメディナとメッカの444kmを2時間で結ぶ建設中の高速鉄道で、途中、ジッダ中央、ジッダ空港、KAEC駅がある。2014年開業予定。
コメントする