日揮は1月14日、米国Fluor と共同で、ChevronがカナダのBritish Columbia州で推進しているKitmat LNG Project に係わるLNGプラント建設の発注内示を受けたと発表した。
ChevronとApacheの50/50JV (Chevronが運営) が、Summit
LakeからKitimat港まで直接結ぶパイプライン(Pacific
Trail Pipelines )計画と、Kitimat 郊外のBish CoveでのLNG輸出ターミナル建設の計画を進めている。
LNG輸出ターミナルでは、550万トンx
2系列(合計年産1100万トン)のLNGプラントおよび付帯設備を建設する。
カナダ政府から年間1000万トンのLNG輸出のライセンスを受けている。
発注内示はLNGプラントおよび付帯設備に係る設計、機材調達、建設工事役務で、契約形態、受注金額、納期は 非公表。
日揮と米国大手エンジニアリング会社であるFluor がジョイントベンチャーを形成 (日揮がリーダー) し、日揮は主にLNGプラントの中核となる液化プロセス設備等を、Fluorはユーティリティやオフサイトを主に担当する。
日揮は、世界のLNGプラント全生産量のうち、約30%のLNGプラントの建設実績を有し、現在も計6件のLNGプラント建設プロジェクトを遂行している。
なお、シェール開発については、日揮は2011年6月にテキサス州Eagle Ford シェールのChesapeake Energy運営の鉱区の10%の権益をTriTech I, LLCから取得した。
2011年11月には国際石油開発帝石(INPEX)と共同でカナダの石油・天然ガス開発会社NexenがカナダのBritish
Columbia州北東部のHorn River、CordovaおよびLiardの各地域に保有するシェールガス鉱区に40%の権益を取得することで合意したと発表している。
(40%を取得するINPEX Gas British Columbia にはINPEXが82%、日揮のカナダ子会社が18%を出資する)
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千代田化工建設は1月14日、米国CB&Iと北米のLNG製造・出荷関連諸設備に関する設計、建設の協業覚書を締結したと発表した。
LNG案件ごとにCB&Iと協業して取り組む。
両社は豪州、ロシア、西アフリカのLNG案件の協業を通じて良好な関係を構築しており、それを北米市場に発展させた。
千代田はLNG生産能力換算で世界の40%以上のLNG設備の建設実績があり、CB&Iは同分野で貯蔵タンクを主に50年以上取り組んでおり、45カ国350以上の実績を有している。
千代田化工は2013年12月11日、テキサス州のFreeport LNGの液化基地建設プロジェクトでCB&I 及び Zachry とともにEPC業務を遂行することとなったと発表した。
Freeport LNGは年間440万トンの能力の液化設備3系列を建設し、2017年に液化事業を開始することを目指している。
米エネルギー省は2013年5月に、Freeport LNGに対し、日本などFTA非締結国への輸出を承認したと発表した。
この時点では2系列分880万トンの輸出承認であったが、2013年11月に増量を承認、1320万トンとなった。大阪ガスと中部電力は2012年7月31日、Freeport LNGと天然ガス液化加工契約に関する契約を締結、それぞれ年間約220万トンずつの天然ガス液化能力を確保している。
2013/5/20 米エネルギー省、日本へのLNG輸出を許可
今回のCB&I との米国での協業について、千代田化工は緩やかな提携を模索したが「相手からきっちり組みたいと要請があった」とされる。
LNG設備は千代田化工、日揮を含め、世界で5社程度しか実績がない。北米市場は地元企業優先の伝統が根強く、これまではBechtel、KBRの2社が突出していた。
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