中国税関総署が1月10日に発表した2013年の中国の貿易統計によると、貿易総額は前年比7.6%増の4兆1603億ドルと初めて4兆ドルを突破した。
中国の輸出額は2009年に世界一となったが、輸入額では米国に次ぐ2位にとどまっていた。
2013年の輸出入はいずれも過去最高を記録、貿易総額で米国を抜いて世界貿易で首位に立ったと見られる。
単位:億ドル
輸出 輸入 貿易総額 貿易黒字 前年比伸び率 (%) 輸出 輸入 貿易総額 2012年 20,489 18,178 38,668 2,311 7.9 4.3 6.2 2013年 22,100 19,503 41,603 2,598 7.9 7.3 7.6
しかし、輸出入の伸び率を見ると、輸出は7.9%増、輸入は7.3%増で、2年連続で1桁台に止まっている。
貿易総額の伸びも政府目標の8%増には届かなかった。
人件費増や人民元の上昇などによる競争力の低下で、今後も伸びは緩やかになると見られている。
輸出入相手をみると、日中関係の悪化により、主要貿易相手のなかで対日貿易だけが減少している。
ASEANへの輸出、米国からの輸入の伸びが大きい。
輸出先別輸出額 (億ドル)
2010 2011 2012 2013 前年比 日本 1,211 1,483 1,516 1,503 99% ASEAN 1,382 1,701 2,043 2,441 119% EU 3,112 3,560 3,340 3,390 101% USA 2,833 3,245 3,518 3,684 105% 輸入元別輸入額 (億ドル)
2010 2011 2012 2013 前年比 日本 1,767 1,946 1,778 1,623 91% ASEAN 1,546 1,928 1,958 1,995 102% EU 1,685 2,112 2,121 2,201 104% USA 1,020 1,222 1,329 1,526 115%
それにしても、いつものことながら、年間統計がこんなに早く発表できるのは驚きである。
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中国の人民元は上昇を続けている。
中国人民銀行が決める基準値は12月27日から31日まで3日連続で最高値を更新した。
終値も同様に3日連続で最高値を更新、年明け後も1月2日に最高値を更新 (6.0506元/ドル)、同日は一時高値も更新した。
弾力化前の2010年6月8日終値と比較し、12.8%の元高となっている。
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