Bayer、中国の漢方薬メーカーを買収

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Bayerは2月27日、雲南省昆明市の市販薬 (OTC)と漢方薬(herbal traditional Chinese medicine:TCM) のメーカーの滇虹集団(Dihon Pharmaceutical Group)を買収すると発表した。

買収額等は明らかにしていない。今後、詳細を詰め、独禁法等の手続きを終えて、2014年下期に買収完了の予定。

滇虹集団は、1997年に米国の Great Eastern Enterprises Inc.と雲南滇虹集団のJVとして設立された。
マジョリティを持つ
雲南滇虹集団は1993年に雲南滇虹天然藥物として設立され

1993年に一つの製品で出発した小さな製薬メーカーが、従業員2400名の大企業となり、皮膚炎、にきび、口内炎、骨過成長、子宮内膜症の5分野で市販薬と漢方薬を製造販売している。

代表的な製品は、OTCではふけ用等の"康王"Kang Wang®、抗菌クリームの"皮康王"Pi Kang Wang®)等と、漢方薬では女性疾患治療の"丹莪婦康煎膏"(Dan E Fu Kang®)など。

2013年の売上高は123百万ユーロで、中国国内のほか、ナイジェリア、ベトナム、ミャンマー、カンボジア等でも販売している。

Bayerでは、グローバルに戦略的買収を行ってLife Sciences事業を強化しようとしており、実績のある市販薬メーカーの取得により、中国のOTC事業で多国籍企業のなかで主導的ポジションを得ることになるとし、更に、中国のOTC部門で半分を占める漢方薬に参入できることも重要であるとしている。


Bayer は2013年5月にドイツのハーブ薬メーカーSteigerwald Arzneimittelwerk を買収する契約を締結した。
同社の製品には、機能性胃腸疾患治療用のIberogast®や、軽度~中軽度のうつ病用の Laif®がある。


Bayerはこの時も今回も、消費者により幅広いself-care options を与えられるものとしている。

 



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