Solvay とIneos、欧州塩ビ事業統合で対案提出

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SolvayとINEOSは2013年5月7日、欧州の塩ビ事業を統合し、50/50のJVとする覚書に調印した。
両社の塩ビ事業を統合するJV設立から4年から6年の間に、INEOSがSolvayの持株を全て買取り、100%子会社とするものである。

2013/5/15 Solvay、欧州塩ビ事業をINEOSと統合、将来塩ビ事業から撤退 

この計画は欧州委員会の独禁法審査で難航した。

EUは、特に漂白剤と塩ビ・窓枠用のサスペンジョンPVCで競合者が無くなるとし、2013年11月に徹底調査を開始した。

2014年1月22日、両社はEU当局から本件について問題ありとの通知(the statement of objections)を受け取ったと発表した。

これを受け、両社は2月27日、問題解決のための改正案を当局に提出した。

内容は、以下のプラント(いずれもINEOSの設備)をJVから除くというもので、第三者が購入するまでの間、単独で事業をやっていけるとしている。


PVC Schkopau (Germany)
 
旧 EVC
EVCがBSLのPVCプラントを買収し、新設備を増設
Beek, Geleen (The Netherlands)
Mazingarbe (France)
Tessenderlo Groupから買収
電解、EDC、VCM Tessenderlo (Belgium)

 


欧州委員会はこれを勘案し、最終決定を行うこととなる。



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