BASFとPetronasは4月9日、パハンのGebeng工業団地の両社のJV、BASF-Petronas Chemical(BASF 60%, PETRONAS 40%)で5億米ドルを投資して、香料原料を製造する工場を建設すると発表した。
生産するのはシトラールやシトロネロール、L-メントールなどで、fragrance & flavor産業における世界的な需要の高まり、特にアジア太平洋地域における需要に対応できるようになる。
開発は段階的に行われ、統合プロジェクトの最初のプラント群は2016年に稼働の予定。
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BASFとPetronasは1997年に、BASFが60%、Petronasが40%の合弁企業としてBASF-Petronas Chemicals
を設立した。
Gebeng工業団地では、PetronasのMTBE MalaysiaとPP Malaysia 及びBASF-Petronas が下記の製品を生産している。
今回の香料原料はイソブチレンとホルマリンを原料とする。
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BASFは香料原料製造におけるリーディングカンパニーとして、幅広い製品を提供している。
これらは、主にホーム&パーソナルケア製品、高級香料に用いられるほか、食品産業や医薬品にも応用されている。
シトラール(citral)はレモングラスなどから採れる精油の主成分で、fragrance
&
flavor
製品においてフレッシュな柑橘類の香りやフルーティー感を出すために用いられが、ビタミンAやビタミンEの製造にも用いられる。
シトロネロール(citronellol)はフレッシュで強力かつ持続性の高いローズの香りを表現するために使用され、L-メントールはオーラルケア、ボディケア、香味料製品、医薬品に使用される。
BASFはシトラールの合成法を完成させ、1981年に製造を開始した。
2004年に年産4万トンの連続生産工場を完成した。
イソブチレンとホルマリンからシトラールを生産する。
BASFはその後、シトラールのvalue chain を拡大し、種々の製品を開発した。L-メントールの生産能力は2万トンである。
製法はシトラールをキラル触媒で不斉水素化してシトロネロールの光学異性体をつくり、これからL-メントールを生産するもの。
これを連続製法で行うため、速く生産できるとともに、純度99.7%以上のL-メントールが生産できる。
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