信越化学の2014年3月期決算は、塩ビ・化成品部門が好調で、増収増益となった。
塩ビは日本は厳しい状況が続くが、米国のシンテックは過去最高益を計上、欧州も堅調であった。
但し、過去最高益の2008年3月期(半導体シリコンの利益が最高であった)からは大きく下回っている。
単位:億円 (配当:円) |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
営業損益推移 (単位:億円)
12/3 | 13/3 | 14/3 | 増減 | |
塩ビ・化成品 | 237 | 456 | 602 | 146 |
シリコーン | 337 | 286 | 318 | 32 |
機能性化学品 | 147 | 145 | 128 | -17 |
半導体シリコン | 343 | 219 | 245 | 25 |
電子・機能材料 | 382 | 409 | 410 | 1 |
その他 | 50 | 56 | 37 | -19 |
全社 | 1 | -0 | -0 | 0 |
合計 | 1,496 | 1,570 | 1,738 | 168 |
2010年3月期からセグメントが変更となった。
それ以前は、
塩ビ・化成品は現在は「その他」にある信越ポリマーを含み、化成品は含まれていない。
シリコーンは信越ポリマーを含んでいる。
半導体シリコンは希土類磁石、電子産業用有機材料、フォトレジスト製品等を含んでいる。
このため2009年までと2010年以降の各セグメント実績は直接対比はできないが、傾向は表す。
塩ビは一旦減少したが、その後回復、当期は過去を上回った。
シリコーンの損益は安定
半導体シリコンは2008年3月期を最高に、2010年3月期に激減、その後も余り増加していない。
Shintechは米国内の住宅需要の回復に加え、中南米などへの輸出も伸び、過去最高益となった。
塩ビでは他の米国企業も業績が好調で、日本企業との違いが目立つ。
Georgia Gulf は2013年1月にPPG Industriesのcommodity chemical divisionと合併し、Axiall Corp.となった。
コメントする