BASF、米大陸のEPS事業から撤退、メキシコJVのPoliolesを再編

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BASFとメキシコの石油化学メーカーのAlpekは7月10日、両社の50/50JVのPoliolesを下記の通り再編すると発表した。

1)AlpekはPoliolesの全てのEPS事業(Altamiraの165千トンのEPSプラントを含む)を取得する。

2)BASFはPoliolesのポリウレタン事業(Lerma工場の特定のプラントと、ポリウレタンシステム、イソシアネート、ポリオールの販売権を含む)を取得する。

3)上記を除き、Poliolesは両社のJVとして継続する。

4)これとは別に、Alpekは北米と南米のBASFのEPS事業を取得する。
  ・北米・南米のBASFのEPS販売チャネル
  ・ブラジルのGuaratinguetá とアルゼンチンのGeneral LagosのBASFのEPS製造プラント
  ・BASFのチリ子会社 Aislapol, S.A. のEPSの発泡製品事業

Alpekが取得するEPSの能力は合わせて230千トンとなる。
 
但し、従来型EPSに特殊な黒鉛粒子を練り込み、熱線反射により断熱効果を高めた Neopor® (grey EPS) は譲渡の対象外で、BASFは今後も米国、カナダ、南米で販売を継続し、メキシコではAlpekが代理店契約に基づきBASFのために販売する。

上記の取引の対価は公表しない。

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INEOSは6月30日、BASFから両社の50/50JVのStyrolutionの持分を11億ユーロで買収すると発表した。

BASFは2011年のJV設立時に、ドイツ、ベルギー、韓国、インド、メキシコのSM、PS、ABS、SBS、及びそれらのコポリマーを拠出していたが、これらはINEOSに帰属することとなる。

但し、下記の事業はJVに拠出せず、BASFが自社事業として継続している。

発泡ポリスチレン
・発泡ポリスチレン用の
Ludwigshafen SM/PS事業
・南京の
BASF-YPCSM/PS事業
  SM
 120千トン
  PS  200
  EPS
 52

2014/7/8   INEOS、BASFからスチレン系製品のJV Styrolutionの持分を買収

今回、米大陸のEPS事業からも撤退することとなる。

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POLIOLESは1965年2月に事業を開始した。

・ BASFは1969年末にJVの40%株主のWyandotte Chemicalsを買収した。
・ メキシコのコングロマリットGrupo Industrial ALFA は1974年にJVの60%を取得した。
・ BASFは1994年にALFAから10%を取得し、50/50JVとした。

Poliolesはメキシコの Altamira とLermaに工場を持ち、下記の製品を扱う。

・EPS
・Polyurethans
・Industrial Chemicals
  Ethylene Glycols、Propylene Glycols、Glycol Ethers、Brake Fluid
  PEG、PPG、Polyalkylene glycols、
非イオン界面活性剤、キレート剤、殺菌剤、ワックス、油田用ケミカル、
   電気メッキ、グリーン製品

今回、EPSとポリウレタンを分離し、工業薬品専門のメーカーとなる。

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Grupo Industrial ALFAはコングロマリットで、傘下に下記の子会社を持つ。

 Alpec:Poliolesの株主

メキシコ最大の石油化学会社。
北米のポリエステル(PTA、PET、ポリエステル繊維)のトップメーカーで、米大陸最大のEPSメーカー。
メキシコの唯一のPPとカプロラクタムのメーカー。

 NEMAC:自動車用アルミニウム製パワートレイン部品の最大のメーカー

 SIGMA:肉製品

 ALESTRA:IT

 NEWPEK:石油開発

 


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