インドネシアの天然ガス公社、米国のシェール権益を取得

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インドネシアの天然ガス公社 PT Perusahaan Gas Negara (Persero) Tbk (PGN) の石油・ガス開発子会社 PT Saka Energi Indonesia は7月15日、テキサスに拠点を置く Swift Energy からテキサス州のEagle Ford シェールのFasken鉱区の権益の36%を現金175百万ドルの対価で取得した。両社は本年5月に契約を締結した。

契約完了時に125百万ドルを支払い、残り50百万ドルは本年1月からの開発費の分担額として分割で支払う。 

 
PGNの社長は声明で「我々はインドネシアで今後開始されるべきシェールガス田運営の経験を積む必要がある」と述べた。
テキサスからインドネシアにシェールガスを輸入するための米国当局の許可をまだ取得していない。


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インドネシアでもシェールガス開発の動きはある。

インドネシアのエネルギー・鉱物資源省は国内に574兆立方フィートのシェールガスがあると推測している。
うち、
スマトラ島に233兆立方フィート、カリマンタン島に194兆立方フィート、パプア島には90兆立方フィートの埋蔵量があるとする。

同省は2013年5月に国内初のシェールガス開発として、国営石油・ガスのPT Pertamina北スマトラのSumbagut 鉱区の開発権を与えた。

2015年までに30件の生産分与契約(PSC)の締結を目指している。

同省は本年6月23日、2番目のシェールガス開発権を外国石油企業のコンソーシアムに与えた。

北スマトラのKisaranブロックで、コンソーシアムの構成は以下の通り。

New Zealand Oil & Gas 11.25%
Bukit Energy(カナダ) 33.75%
Pacific Oil & Gas (香港) 55.00%

 
しかし、
採掘技術や輸送インフラなどが整備されておらず、インドネシアでのシェールガスの商業化には時間がかかると見られている。

 

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