SolvayとIneosの塩ビJV、INOVYN の設立契約、ようやく調印

| コメント(0) | トラックバック(0)

SolvayとIneosは6月26日、欧州塩ビJVの設立契約に調印した。

両社は2013年5月7日に欧州の塩ビ事業を統合し、50/50のJVとする覚書に調印したが、独禁当局が問題視したため、両社と欧州委員会で交渉が続けられ、欧州委員会は5月8日、両社の案を一部修正した条件で、本件を承認した。

2014/5/13 SolvayとINEOSの塩ビJV、EUが条件付でようやく承認 

実際のJVの設立は、欧州委員会が条件とした5つのIneosの工場の分離が実行されてから行われる。
両社は2014年の第4四半期中の設立を目指している。

ーーー

JVの名称はINOVYN となる。

SolvayはJV設立の3年後に離脱することが決まっているが、その手続きが今回の契約で修正された。

・ Solvay は契約実行時に175百万ユーロの前払いを受ける。
・ 合わせて、JVに資産を移管する際に、年金債務や環境問題の債務など250百万ユーロの債務もJVに移管する。

・3年後の離脱の際には、目標 250百万ユーロの現金を追加で受け取る。
 これは3年間のJVの業績により調整され、最低額は75百万ユーロとなっている。

JVはロンドンに本社を置き、ベルギー、フランス、ドイツ、イタリー、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、英国の14箇所に工場を持つ。
2013年ベースでは売上高は30億ユーロを超える。

Solvayの離脱までは、両社が50/50で経営に参加する。

 

 


トラックバック(0)

トラックバックURL: https://blog.knak.jp/knak-mt/mt-tb.cgi/2562

コメントする

月別 アーカイブ