Turkmengasは8月26日、川崎重工業とトルコのRenaissance Heavy
Industries (Ronesans Endustri Tesisleri) との間でGTLプラント建設契約に調印した。
首都Ashgabatから50km北のOwadan-Depeの建設現場での調印式にはトルコ大統領が出席した。
「この事業は最高級を使い天然ガスをガソリンに変換する世界最初のガス処理設備である」と述べた。
天然ガスを年間17億85百万m3 を処理し、オクタン価92のガソリン60万トンを生産するもので、建設費は17億ドルと見積もられる。
世界4位の埋蔵量を誇る天然ガスからの収入を最大化する戦略の一環。
17億ドルの建設資金の85%を国際協力銀行が供与し、Turkmengas が残りを負担する。
本計画は2018年4月に完成する予定。
トルクメニスタンは2009年12月の中国向けガスパイプラインの開通後、年率10%以上の経済成長を誇っている。
中国はロシアを抜いてトルクメニスタンの天然ガスの最大バイヤーとなった。
同国は現在の天然ガス依存から抜け出し、経済を多様化するため、近年多額の投資を行っている。
日本企業の参加する計画は下記の通りで、いずれも国際協力銀行が融資を行っている。
1) | トルクメニスタン国営ガス会社Turkmengas はカスピ海東岸のTurkmenbashi地区のKiyanlyに、数期に分けてガス化学コンプレックスを建設する計画を立てているが、東洋エンジニアリングは2014年5月12日、韓国の現代エンジニアリング、現代建設、LG
International (LGI) と共同でこのコンプレックスの第1期の建設を受注したと発表した。
このプロジェクト全体の投資額は100億ドルとされるが、第1期の投資額は30億ドルで、うち、東洋エンジの受注分は800億円超。 国際協力銀行は5月29日、トルクメニスタン政府との間で、融資金額約438百万米ドル(JBIC分)を限度とするバイヤーズ・クレジット(輸出金融)の貸付契約を締結した。 |
2) | 三菱商事は2014年8月19日、同社と三菱重工業、トルコの建設業者のGAP Insaat Yatirim ve Dis Ticaret A.S.
がトルクメニスタンの国営化学公社Turkmenhimiyaより大規模なアンモニア・尿素肥料プラントを受注する事が決定したと発表した。 トルクメニスタン北西部カスピ海沿岸の都市Garabogazに、天然ガスを原材料とする同国最大の尿素肥料プラントを建設するもの。 日産2,000トンのアンモニアプラント、同3,500トンの尿素プラント 及び周辺インフラ・出荷設備で構成され、受注総額は約13億ドル、2018年の生産開始を目指す。
三菱商事と三菱重工は肥料プラントの設計、製作・機器調達・試運転までを担当し、トルコ有数の財閥Calik Holding
A.S傘下のGAP社は詳細設計を含む建設工事を担当する。 同工場で生産する尿素はすべて輸出向けで、輸出先は主に欧州や極東地域になる 。
|
3) | 双日とカワサキプラントシステムズは2009年12月、トルクメニスタンの国営化学公社
のTurkmenhimiya から、天然ガスを原料とする肥料製造設備を約600億円で受注した。 アンモニア製造設備(日量1200トン)および尿素製造設備 (同1925トン)と、発電・水処理・窒素製造などの付帯設備で構成され、トルクメニスタン東部のMary市に建設する肥料工場に納入される。
国際協力銀行は、トルクメニスタン政府との間で、総額約450億円を限度とする貸付契約に調印した。
|
コメントする