Borealisは8月7日、米国のAntero Resources との間で、スウェーデンのStenungsundのフレキシブルクラッカーの原料としてエタンを購入する10年契約を締結したと発表した。
Borealisは2014年2月に、スウェーデンのStenungsundのフレキシブルクラッカーの原料として、ノルウェーのStatoil からエタンを購入する長期契約を更新した。契約は2015年10月から7年間で、米国のシェールガス革命によるエタンの世界的な価格変動を勘案した価格となる。
今回の米国のエタンはこれを補完するもの。
Antero Resourcesは現在、Marcellus Shale で
373,000 net acres、Utica Shaleで120,000 net
acresを保有しており、両シェールからのエタンをBorealisに供給する。
Sunoco Logisticsが運営するMarcus Hook terminal でエタンを引き渡す。
Borealisは米国のNavigator
Holdingsとの間で輸送契約を締結した。
Navigator Holdingsはこの輸送のため、最新鋭の35,000m3のdual fuel engine(油とガス)のエタン輸送船を建造する。
Borealisはこのエタンの貯蔵のためのタンクの建造をTGE Gas
Engineering GmbH に発注した。
合わせて、エタンのクラッキング量の増加に合わせ、クラッカーの改造も行う。
BorealisのStenungsund
のクラッカーは欧州で最もフレキシブルなもので、エタンのほか、ナフサ、プロパン、ブタンを処理できる。
LPGの貯蔵能力は大きく、いろいろなソースからいろいろの大きさの船でLPGを受け入れることが出来る。
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欧州勢ではIneosが2012年9月に欧州のエチレン原料用にエタンを輸入するため、供給契約と輸送契約を締結したと発表した。
独立系石油・ガス業者のRange
Resourcesとの間で、2015年からエタンを購入する契約を締結した。
Ineosはまた、Sunoco Logistics Partnersとの間で、エタンをペンシルバニア州Houstonから同州Marcus Hookまで輸送するため、パイプライン輸送契約とターミナルサービス契約を締結した。
ペンシルバニア州Houstonでは、MarkWestLiberty Midstream & Resourcesが Marcellus shaleのガスの集積、処理、分離、販売等の設備を持つ。
Marcus Hookには2011年12月に停止したSunocoの製油所があり、ここでプロパン分離、貯蔵、出荷等を行う。
Marcus Hookからは船でデラウエア湾経由で欧州まで輸送する。
Ineosは先ず、ノルウェーのRafnes 工場でこのエタンを使用する。
更に、Ineosは2014年2月3日、米国のCONSOL
Energyとの間でMarcellus Shaleのエタンの購入契約を締結した。
エタンはSunoco LogisticsからMariner East pipeline で運ばれ、Marcus Hookから船積みされる。
2012/10/2 Ineos、米のシェールガスからのエタンを欧州のエチレン原料用に輸入
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