BASF、Cargill、Novozymes の3社は9月15日、バイオベースのアクリル酸の生産に成功したと発表した。
チームは3-ヒドロキシプロピオン酸( 3-HP)から粗アクリル酸と高吸水性ポリマーの生産に成功した。
製造プロセスも確定しており、年末までにパイロットプラントを立ち上げる。
BASFは先ず、バイオアクリル酸を使って高吸水性樹脂を生産することを計画している。
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CargillとNovozymes
は2008年1月、再生可能原料から3-ヒドロキシプロピオン酸(3HPA)を経由してアクリル酸を製造する技術を共同で開発する契約を締結した。
バイオ技術でつくった微生物を使用して砂糖(グルコース)を発酵させて3HPAに変換するもので、米エネルギー省から150万ドルの支援を受ける。
3HPAはその後、アクリル酸を含む幅広い化学製品に変えられる。
両社はその後、効率的に3HPAに変換できる微生物の開発を続けてきたが、2012年8月にBASFが共同開発に参加した。BASFは3HPAをアクリル酸に変換するプロセスの開発で協力する。
BASFは世界最大のアクリル酸メーカーで、バイオベースのアクリル酸から高吸水性樹脂の生産を計画していた。
2013年7月にチームはパイロットスケールでの3-HPの生産に成功した。
3-HPのパイロットプラントはNovozymesの協力のもと、Gargillが運営している。
3-HPのパイロットプラントはNovozymesの協力のもと、Gargillが運営している。
今回の成功で、再生可能原料によるバイオベース高吸水性樹脂生産というBASFの目標に一歩近づいた。
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