イタリアのタイヤメーカー Pirelli とロシアのRosneftは10月17日、ロシアのナホトカでSBRを含む合成ゴムの生産を行うことについて新しい覚書を締結し、3ヶ月以内に技術パートナーを選ぶことを決めた。
Rosneftと新パートナーはナホトカでの合成ゴム製造のやり方を検討し、Pirelli はこれに協力する。
両社は本年5月に本件でのMOUを締結している。
実現すれば、Pirelliは生産されるSBRを含む合成ゴムを購入する長期契約を締結する。
生産するSBRは溶液重合法SBRで、省燃費型高性能タイヤ(いわゆる Green Tire)用に使われており、各地で増設されている。
2013年12月にRosneftとPirelliはアルメニアのOil Technoとの間で、アルメニアでの合成ゴム、特にSBRの生産をすることに関し、共同でR&Dを実施する覚書を締結している。
主体はRosneftで、PirelliはRosneftに協力し、実現した場合には長期的に購入する意向を示した。
Rosneft は2014年3月17日、間接的にイタリアのタイヤメーカーPirelli
の筆頭株主になる契約を締結した。
最終的にRosneft のPirelliへの出資比率は13.1%となり、Marco Tronchetti Provera会長の10.5%を上回り、最大株主となる。
RosneftとPirelliは2012年12月に契約を結び、RosneftのガソリンスタンドでPirelliのタイヤを販売しており、原料の供給も行っているが、関係を更に強化する。
2014/3/25 ロシアのRosneft、イタリアのタイヤメーカー Pirelli の筆頭株主に
ナホトカの石油化学計画については次回。
コメントする