カナダではアジアへの輸出を目指して、太平洋岸で多くのLNG計画が進められている。
1)Kitimat LNG輸出ターミナル計画とPacific Trail Pipelines計画
ChevronがApache Corp. との50/50JVで、Kitimat 郊外のBish CoveでのLNG輸出ターミナル建設計画を進めている。
しかし、Apcheは本年7月に撤退を発表。2)Shell、三菱商事等の「LNG Canada」計画
3)BC LNG Export Co-Operative
4)出光興産とAltaGasの計画
以上の4件の詳細は
2013/2/1 出光興産とAltaGas、カナダ産LNG、LPGのアジア向け輸出共同事業でパートナーシップを締結5)Petronas、石油資源開発等のLNG計画
2014/3/15 Petronas と石油資源開発のカナダのシェールガス開発・LNG輸出計画にインドとブルネイが参加
大西洋岸でも欧州への輸出を目指してLNG計画が進んでいる。
LNGインフラを事業目的として2011年に設立されたPieridae Energy (Canada) のGoldboro LNG projectで、Nova Scotia州のGoldboro Industrial Parkで下記の計画を進めている。
LNG能力 年産10百万トン
LNGタンク 23万m3 x 3基
生産開始 2019年初め
Nova Scotia州の沖合いのSable Island
周辺ではコンソーシアム(The Sable Offshore Energy Project)が天然ガスを開発している。
生産量は天然ガスが日量4億~5億立法フィート、NGLが日量2万バレルとなっている。
1999年にSable島とGoldboroの間をつなぐ海底パイプラインが完成した。
Goldboroは天然ガスの消費地の米国東部へカナダの陸上、洋上の天然ガスを送るMaritimes
& Northeast Pipelineの基点でもある。
Spectra Energy(77.53%)、Emera, Inc (12.92%)、ExxonMobil
(9.55%)の所有で、マサチュセッツ州
Dracutで North American natural gas gridと接続し、メキシコ湾岸まで繋がっている。
Sable Islandの天然ガスのほか、カナダの他の陸上、洋上の天然ガスもこのパイプラインでGoldboroに送られる。
Pieridae Energy は2013年6月3日、ドイツの E.ONとの間でGoldboroのLNGの輸出契約を締結した。
E.On は2020年から年間 500万トンのLNGを購入し、欧州に輸送する。価格などは明らかにされていないが、E.On では年間数十億ユーロの取引としている。
ドイツ政府はこの計画を後押しするため、昨年、E.Onに対し20億ユーロの融資保証を認めた。
エネルギーを含む原料の供給確保に向け、年間500万トンの輸入のうち 150万トンをドイツ国内に振り向けることが条件となっている。
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Pieridae Energy は本年6月、Goldboro LNGのFront-End Engineering and Design (FEED:基本設計) 業者として CB&I を選んだ。
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