Badlands NGL's
LLC は10月13日、パートナー2社と組んで、North
Dakota州で40億ドルを投じてシェールガスの副産品のエタンからポリエチレンを生産する計画を明らかにした。
(シェールガス生産時にNGLが副生するが、これからエタンとプロパンを分離する。)
州知事はこれを州の歴史で最大の私企業による投資としている。
随伴
ガスの焼却処分を減らし、エネルギー資源に付加価値を付け、多様な雇用を創出するという州の目標に合致したものと評価している。
もう1社はヒューストンのVinmar Projects で、本計画で生産されるポリエチレン全量を販売する15年の契約に調印している。
計画では、500人を雇用し、2017年末までに年産150万トンのポリエチレンを生産する。建設費は40~42億ドルと予想している。
North Dakota を選んだ理由は、豊富なエタンがあることと、North Dakotaからの方が米国のポリエチレン需要家にメキシコ湾岸からよりも早く、安く輸送できることであるとしている。
North Dakota では日量20万バレルのエタンを生産しているが、Hess Corp.の生産するエタンがパイプラインでカナダのAlberta のNova Chemicalsのポリエチレン工場に送られているのを除き、大部分は燃料用に売却されている。
現在、2箇所以上の立地を検討している。同州には多くのエタン製造業者がいるが、全ての業者から購入できることが選択の基準で、鉄道アクセスやインフラも選ぶ基準となる。 Williston Basinの南か東になるだろうとしている。
North Dakotaでは他にも豊富な天然ガス資源を利用する計画が進んでいる。
Minnesota のCHSは2014年9月、同州Spiritwood で天然ガスから窒素肥料を製造する工場を30億ドルで建設する計画を進めていることを発表した。
Northern Plains Nitrogen も同州Grand Forks の北端で肥料工場を18.5億ドルで建設する案を発表している。
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