SABIC、ShellとのJVのSADAFの増設を取り止め

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SABICは10月23日、ShellとのJVのSADAFで計画していた増設計画を取り止めると発表した。

FSの結果が好ましくなかったとし、両社は引き続き他の拡張計画の可能性を検討するとしている。

Saudi Petrochemical Company(SADAF)は Al Jubail industrial zoneにあり、現在の製品は下記の通り。

SABIC and Shell は2012年11月に増設計画を明らかにした。

Shellの技術を使用してフルレンジのポリオールとSM/POを新設するもの。

Shell はPOを原料とするポリエーテルポリオールのメーカーであり、シンガポールでは2つのPO/SM製造会社を持っている。

1つはSeraya Chemicals Singaporeで、能力はPO 315千トン/SM 140千トン、当初はShell 70%/三菱化学 30% のJVであったが、現在はShell 100%。

2つ目はELLBA Eastern で、PO 550千トン/SM 250千トンで、Shell とBASFの50/50JVとなっている。

三菱化学はShellがBASFとのJVで2期計画を実施するのを期にJVから撤退、当初はSMの引取権を維持したが、2006年に撤退した。

Shell はシンガポールにPO/SMに加え、PG、ポリエーテルポリオール、EG、oleo-alcohol ethoxylatesを生産している。

当初両社はフルレンジのポリオールとSM/POは中東で初めてのものとしていたが、POについてはPetro Rabigh が住友化学の単産法で年産20万トンの生産をしており、2期計画では1期でのPOとEOを原料にポリオールを生産するため、完全に競合する。

Petro Rabigh 






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