ロシアのプーチン大統領は11月9日、APEC首脳会議に先立ち中国の習近平国家主席と会談した。
中露は両首脳立ち会いのもと、ロシアのシベリア産天然ガスを西シベリアの国境経由で中国に送るパイプライン計画の覚書など17の合意文書に署名した。

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ロシアと中国は5月21日、Gazpromによる中国石油天然ガス集団(CNPC)への天然ガス供給で合意し、契約に調印した。
ロシア側は2018年から30年間にわたり毎年380億m3の天然ガスを供給する。

ガスは西シベリアのガス田からウラジオストックまでをつなぐ計画のEastern Pipeline ("Power of Siberia")で輸送する。

9月1日にヤクーツク近郊で
"Power of Siberia"のロシア側の起工式が行われた。

ガスプロムの社長は10月13日、ウラジオストク郊外のLNGプラント建設計画を「撤回する可能性がある」と述べた。
もしそうなら、Power of Siberiaは中国までということになる。

しかし、地元の行政府は11月5日、ガスプロム側と協議を行った結果、「計画は予定どおり進んでいる」として、当初の計画が撤回されることはないとの見通しを示した。

この時点でプーチン大統領は、「ロシアと中国は西ルートでもガスを供給することを協議する」と述べ、西シベリアからモンゴルの西側を通り中国につなげる2本目も敷設することを明らかにしていた。

2006年3月のプーチン・胡錦涛会談で 西シベリアからアルタイ共和国経由で「西気東輸」(中国の東西ガスパイプライン)につなぐAltai Pipelineの建設で合意したが、価格交渉が難航したこともあり、これまで実現していない。

2014/5/26     ロシアのGazprom 、中国への天然ガス供給契約に調印

今回、このAltai Pipelineの建設で合意した。
計画によるとガス供給は30年間で、東ルートは年間380億立方メートル、西ルートは同300億立方メートルを見込んでいる。

Putin大統領は9月にシベリアのVankor油田の権益の中国への売却を提案したが、現在、CNPCとの間で権益の10%の売却の交渉が行われているとされる。

2014/9/11 Putin大統領、シベリアのVankor油田の権益の中国への売却を提案