中国と欧州を結ぶ国際貨物列車の第三路線が開通

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中国と欧州を結ぶ国際貨物列車「義新欧鉄道("Yixinou Railway")」の第1号列車が12月9日、スペイン のマドリードに到着した。

義新欧の義は出発点の義烏、新は経由する新疆ウイグル、欧は欧州。

中国製の輸出商品の入った標準コンテナ82個を積み込んだ第1号列車は、11月18日に浙江省・義烏市を出発し、新疆ウイグル自治区阿拉山口の国境で中国を出国し、カザフスタン、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、ドイツ、フランスを通過して、21日後にマドリードに到着した。総延長は1万3千キロメートルに達し、中国と欧州を結ぶ鉄道では最長 である。

海上輸送よりは10日以上速い。

浙江省によると、「義新欧鉄道の運行は中国がシルクロード経済ベルトと21世紀海のシルクロード構想という重大戦略を実施し、中欧の協力・交流を強化する上での重要な内容の一つだ。この鉄道が開通することで、双方の商品・貨物の輸出入コストが低下し、輸送効率が高まるだけでなく、浙江省や中国の商品がよりスムースに世界に進出するよう効果的に促進し、また世界の商品をよりスムースに浙江省に集めることができるようになる」としている。

ドイツの貨物輸送業者DB Shenker Rail の子会社のEuro Cargo Rail では来年からの月2往復のサービスを検討している。

中国と欧州の間の貨車輸送は技術的な問題や、国毎に異なる事務手続きが障害になっている。

今回のスペインまでの輸送では、国によって鉄道のゲージ幅が異なるため、貨物は3箇所で別の車両に積み替える必要がある。

しかし、船輸送の場合は30日以上かかるため、貨車輸送は速く、安く輸送できる。

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もう一つは重慶と ドイツ西部の工業都市 Duisburg を結ぶ貨物鉄道「渝新欧鉄道(Yuxinou Railway)」である。

重慶から北上して西安から今回の義新欧鉄道と同じルートで Duisburgに到るもので、11,179km。
'Modern Silk Road' と呼ばれるこのルートは2012年8月に開通した。

渝新欧の渝は重慶の略称(重慶市内にある嘉陵江の古称、渝水から取られた)、新は経由する新疆ウイグル、欧は欧州。

 


 

 

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