三井化学、韓国SKCとポリウレタン事業統合

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三井化学は12月22日、韓国SKCと両社のポリウレタン材料事業を統合する合弁契約を締結したと発表した。

許認可取得を前提に、2015年4月1日を目途に50/50出資の合弁会社(社名未定)を韓国に設立し、両社の事業を拠出する。

ポリウレタン材料の総合メーカーとして、極東アジアから中国、ASEAN、欧州、米州まで、両社のネットワークを利用してグローバルに顧客に価値を提供する。
2015年の売上高は15億米ドル、2020年頃に年間20億ドルを目指す。

SKCは蔚山でポリオール原料のPOを生産しており、コスト競争力がある原料調達が可能になる。

三井化学は日本の事業を縮小しつつあり、今後はポリオールを中心として、海外でウレタンシステム事業の展開を図るのではないかと思われる。

 

新会社の製品と拠点は下記の通り。(能力:千トン)

  三井化学

SKC

TDI 大牟田 120        
鹿島 (117) 2016年停止      
 
MDI 韓国・麗水 200 錦湖三井化学
(錦湖化学50%)
     
大牟田 (60) 2016年停止      
 
ポリオール 名古屋 50   蔚山

180

 
徳山 40        
インド 8 Vithal Castor Polyols      
 
システム製品
天津   天津天寰ポリウレタン 北京   SKC (Beijing) Polyurethane
蘇州  
佛山   佛山三井化学ポリウレタン
タイ   Thai Mitsui Specialty Chemicals      
マレーシア   Cosmo Scientex (M) SDN. BHD.      
インドネシア   P.T. Cosmo Polyurethane Indonesia      
      米国   SKC Inc.  (Film事業も)
      ポーランド   SKC Europe PU


なお、三井化学は2012年2月26日にSABICにTDI及びMDI製造技術をライセンスした。

Al-Jubail地区でのプラント運転開始時期は2016年の予定で、合弁事業への参画を含めた提携検討で合意している が、未定。  


2012/3/2  三井化学、ウレタン事業でSABICとの提携を検討、ウレタン事業を再構築

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三井化学は2月6日、ポリウレタン材料事業とフェノール事業、高純度テレフタル酸(PTA)の再構築を発表した。

TDI 及びMDI事業は、中国を中心とするアジアでの大規模な新増設による市況悪化のため収益が低迷している。

同社のウレタン部門の営業損益は2012年度が -26億円であったが、2013年度は -52億円と悪化している。

今回、特徴ある特殊イソシアネートで、コーティング・機能材事業、メガネレンズモノマーの更なる強化・拡大を図り、 汎用ウレタン原料は、国際競争力が劣位の鹿島TDI、大牟田MDIを2016年12月末に停止し、国際競争力を十分有する他のプラントで、最適生産体制による同事業での勝ち残りを図る。

対策:

鹿島工場  2016年12月末 閉鎖
  TDI(年産117千トン) 停止
  無水マレイン酸(32千トン)、フマル酸(151千トン) 停止、事業終了
  特殊イソシアネート群(2400トン) 大牟田工場に生産移管

5月16日、扶桑化学工業が三井の有機酸事業(無水マレイン酸32千トン、フマル酸 151千トン)を承継することで基本合意した。

大牟田工場
  MDI(年産60千トン) 停止  2016年12月末
  特殊イソシアネート群の大型プラント(5000トン)新設 2015年10月稼動


三井化学は2013年8月29日に、非可食植物由来のひまし油を主原料とした「バイオポリオール」の製造会社をインドに設立する合弁会社設立契約を締結した。

世界最大のひまし油メーカーのJayant Agro-Organicsが50%、三井化学が40%、日本におけるひまし油事業のパイオニアの伊藤製油が10%を出資する。 
インドは世界のひまし油の8割を生産する。

2014/2/10 三井化学の事業構造改善計画 

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SKCはSK Energyの子会社。

SKグループの元の油公は1987年にARCOとのJVのYukong ARCOを設立し、PO/SM併産プラントを建設した。

1992年にARCOが撤退、Yukong ARCOはYukong Oxichemicalと改称、その後、SK Oxichemical 、SK Evertec を経て SKC となった。 

現在の事業は下記の通り。

1)ケミカル

上記の通り、PO/SMでスタート、PPG、PG、PGEへ展開した。
(現在、PO 280千トン、SM 400千トン)

SKCはEvonikとUhdeのHPPO技術を導入し、蔚山に100千トンのHPPOプラントを建設、2008年にスタートした。

2010年11月、SKCは過酸化水素を製造するEvonikの子会社Evonik Degussa Peroxide Koreaに45%出資した。

同社では2016年には両法合計でPO能力を600千トンにするとしている。

2)フィルム

1977年に独自の技術によりPET フィルムを開発、韓国水原工場と米ジョージア州に大規模工場を建設、更に深圳への進出を決定した。2015年には合計能力300千トンとなる。
世界150 カ国以上にPET フィルムを供給している。

また、光学フィルムやバイオコンポスタブルフィルムにも進出している。

2007年8月にRohm and HaasとのJVでSKC Haas Display Films を設立、フラットパネルディスプレイ市場で使用される最先端の光学および機能フィルムの開発、製造、および販売を行っている。(現在は Dow 51%、SKC 49%)

 

 

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