Virginia 州のGeorge Mason Universityの学生の Viet Tran とSeth Robertson が重低音で火を消す音波消火器 "wave extinguisher" を開発した。
5月に Computer Electrical Engineering 学部を卒業するが、2月に大学のYouTubeにビデオを公開、これが広まった。
http://edition.cnn.com/2015/03/27/us/sound-fire-extinguisher/
二人は、Defense Advanced Research Projects Agency
(DARPA) がこの計画を進めてきたがうまくいかないのを知り、開発を進めた。
DARPAの実験(一旦消えるが再度火がつく) | 二人の "wave extinguisher" (完全に消火) | |
"Wave extinguisher"
は低周波を火元に浴びせて、炎の周りの空気をかき乱すことによって酸素の供給を断つ仕組みで、600ドルで製作した。
燃焼には、熱と燃料と酸素が必要で、一つでも欠けると消える。大きなスピーカーを使って 30~60 hertz の低周波の音波で酸素を取り除き、消火する。
音波で火を消す装置の利点は、化学物質や大量の水を使う方法と比べ、消火活動で建物などに与えるダメージを抑えられること。
まだ実用には遠いが、将来的には家庭での火災や、ドローン(無人飛行機)につけて、ビル火災や森林火災に使うことを目指している。
また、宇宙ステーションでは、消火器では中味が全体に広がってしまうため、重力と無関係に音波を発射できるこのシステムは最適だとしている。
二人は本件の特許を仮出願している。
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