21億ドル相当の全額株式交換でRosettaを買収、Rosetta の約18億ドルの負債も引き継ぎ、買収総額は約39億ドルに達する。
Rosettaの株価に28%のプレミアムを乗せた勘定となり、Rosettaの株主はNobleの株の9.6%を所有することとなる。
原油価格の低迷で資金繰りが悪化していたRosetta
を実質的に吸収する。
Rosettaは積極的に権益を獲得したことで、2014年の売上高は13億ドルと前年比
1.6倍に拡大したが、投資が先行して手元資金が急減、負債が18億ドルに膨らんでいたところに、長引く原油価格の低迷が追い打ちをかけ資金繰りが悪化していた。
今回の買収で、NobleはRosettaが保有する全米屈指のシェール鉱区で知られるテキサス州のEagle FordとPermianの権益を初めて獲得する。Nobleでは「米国でも最も優良な2つの鉱区での権益は保有資産の質を高めてくれる」 としている。
RosettaはEagle Ford Shaleに50千エーカー、Permianに56千エーカー(Reeves County のDelaware Basin に46千エーカー、Gaines CountyのMidland Basinに10千エーカー)の liquids-rich shale の権益を有している。
2015年の第1四半期には原油換算日量66千バレルを生産しており、2014年末の確認埋蔵量は282百万バレルとなっている。生産量の60%以上が液体である。
Nobleでは今後5~6年にわたり、年間15%の生産の伸びを見込んでいる。
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1932年設立のNoble Energyは世界中で石油とガスの開発を行う独立系のエネルギー会社で、主たる開発場所は 米国のMarcellus shale とNiobraraシェール及びメキシコ湾深海と、西アフリカと東地中海その他。
2014年の販売量は原油換算 日量298千バレルで、内訳は次の通り。
内訳 | 米国 西部 Niobrara shale |
米国 Marcellus shale | 米 メキシコ湾深海 | |
西アフリカ | 東地中海 |
原油価格の値下がりでシェール業者の倒産も増えている。
本年1月初めにテキサス州でシェール開発を手掛けるWBH Energy がChapter 11を申請した。
3月にはQuicksilver Resources Incが、その後、 BPZ Resources Inc.、Dune Energy Inc.、Endeavour Operating Corp、Cal Dive International Inc. が相次いでChapter 11を申請した。
4月30日には、ERG Resources LLC(旧称 Energy Reserves Group L.L.C.) がChapter 11を申請、資産をオークションにかけることとした。
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