大阪ガスは4月28日、米国・メリーランド州で建設中のSt. Charles 天然ガス火力発電事業に参画すると発表した。同事業の特別目的会社であるCPV Maryland LLCの出資権益の25%を、丸紅から取得する持分取得契約を締結した。
2014年8月に丸紅と豊田通商が本計画に参画した。
出資比率は、丸紅が50%、豊田通商が 25%、米国のクリーン電源ディベロッパー のCompetitive Power Ventures Holdings, LLC(CPV)が25%であった。
米国では老朽化した石炭火力発電所の廃止による電力供給源の減少に対応するため、天然ガス火力発電が期待されているが、St. Charles発電所は発電効率58%の高効率(コンバインドサイクル方式)で環境にも優しい新規電源として、米国首都圏地域の電力供給に貢献する。
発電容量725MWで、2017年の商業運転開始を予定しており、北米最大のPJM(Pennsylvania-New
Jersey-Maryland)電力卸売市場で電力を販売する。
大阪ガスグループは、長期経営計画「Field of Dreams 2020」において、海外エネルギー事業を成長事業領域の1つとして、米国、豪州等において発電事業を展開している。
米国では2004年に天然ガス火力発電事業に参入した。Tenaska Gateway 発電所の持分(40%) をShell US Gas & Power から譲り受けた。
発電所 Tenaska Gateway 発電所 Mount Enterprise. TX 出資者 Shell US Gas & Power → 大阪ガス 40%
Tenaska (米国のIPP事業者)
Diamond Generating (三菱商事)発電容量 84.5万kW 発電方式 天然ガス コンバインドサイクル 完成年月 2001年7月 電力販売先 Coral Powr (シェル系列電力マーケティング会社)
参考 2015/4/23 中部電力、米国の天然ガス火力発電事業に参画
コメントする